洪水後の次の周期。
【1章】
- ジェホヴィはオリアン長のスーが統治するアタハヴィアの庭で,精霊界の大宇宙についてこう仰せになりました。
「私の息子、スーよ。
遥か遠くを旅する赤い星地球について何か知っていますか?
見てください、あの星は枯れてしまい,何も収穫できなくなってしまいました。
あの星はこの永遠の世界で不滅の精神を伝えていかなければいけないのに『不毛の星』となってしまいました」 - ジェホヴィの御声を聞いたスーはこう言いました。
「ジェホヴィよ、あなたの御名において,私はホイトとイザラカの神々を呼びます」 - 特使が派遣されました。
精霊界のシーマルにある2つの世界を統治する神スーは予知能力に長けており、赤い星の未来において重要な出来事を予見しました。
スーは言いました。
「これは、こちらに駆け付けてくれるホイトとイザラカの神々と一緒に行う2つ目の救済案件となるでしょう」 - やがてホイトの神リ・ウィングと,イザラカの神シヴィアンが来ました。
彼らはジェホヴィの玉座の前に立つと,スーはこう言いました。 - 「ジェホヴィはこう仰せになりました。
『見なさい、赤い星はジェホヴィの国土に息子も娘を一人も生み出さなくなりました。この星は弱っており、力もなく、調子を狂わせたまま航行しています』
それから私はこう言いました。 - 『ジェホヴィよ、あなたの力と叡智において、私は赤い星を訪れます!
私は6年間,彼女の土壌に立ち,天界での舵取りをします。10憶人の歌で喜びの力を,彼の地の混乱した神や主神たちに与えます』
あなたたちをお呼びしたのは私に同行していただくためです。
見てください、私は天界と実体界の絵図を持っています。赤い星の歴史はこの世界ではまだまだ若い冒険者にすぎません」 - するとリ・ウィングとシヴィアンは言いました。
「ジェホヴィとあなたの御意志を遂行するため,私たちはこうして馳せ参じました。
あなたが望むものを何でもお命じください」 - 特使に対してスーは言いました。
「聞いてください。私の意志を精霊界全域に布告してください。
1億人の熟練した志願者をイティヴィウスから招集します。
赤い星が『イザラカの翼』を通過する時、私たちは力の限り前進して黄金の光の海の中での難所に着陸します」
【2章】
- 精霊界のポルタンのアリニシカと,ホイトとイザラカの管区では,この旅に同行する志願者を募る神々の声が飛び交ったのですが、ジェホヴィの御意志を遂行しようとするこういった喜ばしい音はなかなか上天では聞けないものです。
声と募集が飛び交い,この大仕事に必要な準備が整うまでの間,各方面から眷属たちが続々とやってきました。それでもイザラカの原野と弧は広大であったため,何億人も志願したにも関わらず、この地に残っている人から見たら僅かな数に過ぎませんでした。 - アオイトのスーの玉座の近くに来ると,何億人もの志願者は四角や星型に並び,選ばれた神はその前後に立って低い地平線上を見つめていると、ちょうどそこには赤い星、病んだ地球が昇っていました。
- 地球への航路で必要な要素を分析していた建設者たちは,その情報をもとに三日月の火の船を設計し,それらの要素を備え付けることにしました。外套,カーテン,旗が美しく装飾され,この旅の奉仕に相応しい船が建造されました。
- 船が完成するとすぐにジェホヴィの光が船の周囲を包み込み、それまではただ美しいというだけだったのですが、今では太陽のように煌々と照らされて,金色のように輝いていました。こういった効果を発揮させるのは、このあたりで創られた天界の霊力によるものなのです。
- スーが船に入ると,ジェホヴィの御声が届きました。
「地球とその天界は次の周期に入りましたが,彼らはその周期での夜明けを迎える前に子供を産めない星になってしまいました。
私の息子スーよ、行ってください、そして天使と定命の人間のテトラクトに多岐に渡って仕事をしてください。
地球の暴君,王や女王たちにはより大きな機会を与え,堕天の神や主神を自称する者たちには,より大きく,さらなる責任を与えてください」 - その後、全員が精霊界の船に入ると歌い,歓喜の声を上げました。
この様子を見ていた何百万もの人々は,6年ぶりの実体界の地球への訪問が成功裏に終わることを祈りました。 - スーは言いました。
「ジェホヴィよ,あなたの御名において,あなたの力の美徳により私の眷属がその命令を遂行します。
神々よ,さあ出発です。天界で生まれし船よ,赤い星地球に行きなさい!」
スーが手を伸ばして振ると,見てください、天界の巨大な船が軸を中心に回転し,天空から切り離されていったのです。そして向きを変え,大きなカーテンと旗を掲げて,青い霊力を通して優雅にかつ迅速に進んでいきました。 - エセナウルスの音楽が定命の人間には見えない多くの世界の球体の上に響き渡りました。そこには数え切れないほどの人々が暮らしており、巨大な船の驚異的な速度と力、そして鮮やかな色彩を見つめていました。
船はますますスピードを上げ、チンバットに近づきました。チンバットは今やイザラカの原野と森を鋭く切り裂いていました。その上にはジェホヴィの息子にしてオリアン長アフの仲間にして、親友でもある神スーの名が力強く響き渡りました。 - 船がチンバット橋に到着し、渦巻く地球の状況を確認するために停止すると、スーは言いました。
「光よ!光よ!神々よ!」
するとすぐに月のように高く、太陽のように明るくなり、光に照らされた船は停止し、混沌とした中で天界を汚した無数の魂、神を僭称する者や戦士の王、そして地球生まれの殺人者たちの天界を汚した混沌なる無数の魂を威圧していきました。 - スーは三昼夜、星の船から崇高な光景を繰り出しながら、この素晴らしい任務を遂行しました。
そして航路を操作したり、地球とその天界と歩調を合わせたりはせず、ゆっくりと地球の渦へと突入しました。なぜなら、実体人と大気人の両方にこの来るべき力を見せつけたかったからです。
彼はゆっくりと、しかし一日5万マイルの速度で進んだため、船が混乱したホレドに近づくと、僭称していた神や主神たちは逃げ出し、豊富な物資があった王国を荒廃し、何千もの神々がアグニの然るべき憎悪から身を隠したり、安全な場所に隠れたりするため、数百万もの眷属と一緒に地上に殺到したのでした。 - しかし真の神と主神たちは何も恐れることなく,彼らの疲弊した王国にじっくりと構えていました。
この精霊界の船こそ,長い間この天球から助けを求め続けた声に対するジェホヴィの回答であると信じていたからです。
今もなお立っている天界の火柱により,偉大なるスーは下天のどこに着陸すれば安全に停泊できるのかを知りました。
こうして彼はゆっくりとホレドへと、神の玉座へと向かって進みました。
スーが玉座に近づくと、彼のエセナウルは歌い、ラッパ隊は演奏を始めました。その音色は神とその眷属の耳にも届き、それは1,000年以上も前に聞いた賛美歌でした。 - 神とその眷属たちはロケットを打ち上げると,ジェホヴィの御名が刻まれた印である,三原色が表示されました。
神の配下のエセナウルが眷属とともに歌い始めました。
やがて火の船が着眼地点に到着すると、ジェホヴィの息子スーは梯子を投げ出し、イザラカのスーの玉座を守る女元帥長グシティヴィに率いられた1億人の天使の眷族と一緒に降りました。 - スーは言いました。
「万歳,天界と地球の神よ!
ジェホヴィの御名において,私は力と叡智によりここに来ました」
神は答えました。
「あなたに栄光あれ,ジェホヴィよ。あなたの息子はこの混乱した王国を祝福するためにわざわざ遠くからお越しくださいました!」
彼らが第6の復活の印で敬礼すると,神は言いました。 - 「偉大なる霊魂の御名において,こちらに来てこの玉座に栄誉を与えてください」
スーが進み出ると、2人は握手し、挨拶を交わしました。
スーは玉座に登り、着座した後こう言いました。
「神よ、あなたの地位はそのままとします。
私はあなたやあなたに仕えるジェホヴィの眷族を追い出すために来たのではなく、彼の御方の栄光を構築するために来たのです。
ですから座って下さい、御父の光が私の頭上に降り注ぐのを感じるからです」 - やがてあらゆる光がスーを包み込み,スーを通して御父の声が聞こえてきました。
「創造主の言葉を聞きなさい。私の息子よ、そして私はあなたやその民を忘れてなどいないことを喜びなさい。
ご覧なさい、これは、私の支配下に蔓延るテトラクトの試練から、あなたが解放される時間なのです。 - 昔はこれより酷かったではありませんか。
私は眷属と一緒に来て、彼らを救いました。
私は人間を闇の中で創造し、何も裁かなかったのは、人間が自分の考えで永遠に栄光を得るためでした。しかし人間は自分の考えを美しくする代わりにテトラクトに耳を傾け、雲を身に纏ってしまいます。
私が人間のために築いた天界を自分のものとするのですが、それはただ不興と波乱を撒き散らしただけでした。
人間は自分の手で生み出すことに満足せず、私の最も忠実な息子や娘たちを探し出し、自分の功名のために奴隷にしていきました。 - ご覧なさい,私は以前,私の息子や娘たちを派遣して、この反逆者どもや神を僭称した者たちを探し出し、悪を捨て正義を実行することによってのみ,私の崇高な王国に到達できると言いました。
私は彼らが済む悪の場所を打倒し、名誉と栄光において再建しました。それは、人間が自分の判断によって、徳と善行こそが永遠に続く幸福の確かな基盤であると分からせるためでした。
しかし私が彼らを1周期で蘇らせ下天を楽園にすると、残念なことに私の精霊人が少しの間去っただけでテトラクトが根を張り、成長し、全てをひっくり返してしまったのです。 - しかし今、私は人間たちを新たな方法で構築します。そうです、私は彼らの発明の悪を、彼らが夢にも思わなかった方法で、彼ら自身の利益へと転用させます。
偽神や偽主神たちを捕えて、この審判の場に連れて来なさい。私は、彼らの行いと欲望で彼らを裁きます。私は彼らを苦しめたり、彼らの幸福を損なったりはしません。それゆえ息子よ、あなたの元帥たちをこの神や主神たちの隠れ家に派遣し、こう言ってやりなさい。
『天界の眷族はこう言っていました、私の息子よ、来なさい。堕天の王国をあなたたち自身で継承しなさい。なぜならそこには全員を受け入れる部屋があるからです。ですから遅れないように、急ぎホレドに来てください』 - 彼らは昔ながらの方法で自分を良く見せようとして来るでしょう。しかし私は私なりのやり方で、然るべき時に光をもたらします」
- 御声が消えましたが、スーは自分の言葉でこう言いました。
「ジェホヴィに命じられたことを遂行しなさい」
スーの精霊界の船の光を怖れて支配地を見捨てた偽神や偽主神たちを集めるため、元帥や司祭が大気界の各所に派遣されました。
何日か経ち,偽者たちがホレドに連行されましたが、その中の7,000人が主神や神でした。 - さて彼らがジェホヴィの息子スーの前に立ち,議会全体で聴聞するために整列すると、光が玉座の周りに集まり、スーが彼らにこう言いました。
- 「聞きなさい,男も女も!
私があなたがたを呼び寄せ、そしてここにいます。そのことを私は喜んでいます。
だから私が話す言葉は愛と優しさからくるものことを知ってください。
あなたたちがジェホヴィの王国を捨てたのは,その方があなたがたにとって喜ばしいことがあると思ったからでしょう。違いますか?
そんなあなたがたも自分の偽りの王国を捨てたましたよね?」 - 彼らはしばらく協議した後、こう答えました。
「いや、私たちは自分の王国を捨てたくなかった。だが恐ろしかったのだ」 - スーは言いました。
「私を誰だと思っているのですか?」
彼らは答えました。
「遠く離れた世界から来た神だ。だが私たちはそこが何処なのか分からない。
私たちはあなたが誰なのかが知りたい」 - スーは言いました。
「私はただの人間です。恐れることはありません。それなのに私を恐れて王国を捨てたというのは、あなたがたが至高の神ではないということを証明したのではありませんか?
あなたがたは至高の御方を持たなかったために分裂し、協調しなくなったということに気付いていないのですか? - それでは、私の言うことをよく聞き、私の言葉をよく考えなさい。
私は、あなたがたの王国も、あなたがたの持つものも何も欲しくありません。しかし天界が調和で支配されるように、あなたがた一人一人に、あなたがたが持っていた以上のものを与え、さらに力も与えましょう。 - あなたがたは、私が古代の王座ホレドに来たのを見ています。私に同調する者は全員、私の力も得ていることに気付きませんか?
それなら、あなたがたは王国を手に入れて、前から思い描いていたような男神女神になりなさい。そうすれば、私はあなたがたに聖油を注ぎ、あなたがたをそういった輩の集合体の一部とみなします」
彼らは再び協議し、こう答えました。 - 「どうして私たちは自分の王国を手に入れなければならないのか?
奴隷たちは自分たちを見捨て、王国はその価値をすべて奪われた。そうだ、奴隷たちは彷徨う霊となり、地上に帰ってきて、人間たちと一緒に暮らしているのだ。地上の人間は、これから地上で起こる奇跡や瑞祥に驚くであろう」 - スーは言いました。
「あなたがたは,この彷徨える霊に何を言えば、定命の人間から離れさせられると思いますか?」
彼らはこう答えました。
「もしも私たちが彼らに食べ物と衣服と十分な休息を約束したら,彼らは戻ってきます。しかし労働させようとすると,彼らは自由を求めて逃げ出すでしょう」 - スーは言いました。
「それならば、あなたがたはどうやって彼らを奴隷にしたのですか?」
彼らはこう答えました。
「定命の肉体が死を迎えたその日に彼らを引き取った。だから彼らは天界の他の場所を見知っていないのだ。こうやって私たちは彼らを自分たちに忠実に仕えさせるようにした」 - スーは言いました。
「それでは,私の結論はこうです。
まず,あなたがたは全員で副神としての連合体を作ってください。あなたがたの王国は見栄えよく,必要なものはすべて十分に供給しましょう。 - ご覧なさい,地球上には野蛮人の他に、大勢の使い魔や胎児がいます。
あなたがたのうち、地上に降りて彼らをホレドへ連れてきたら、その者を奴隷としてもよいです。そして最も多く連れてきた者に、私は最大の王国を与えましょう。
もしあなたがたが野蛮人から胎児と使い魔を連れてくる際に、スパイを見つけることができれば、それもあなたがたの功績としましょう。あなたがたは実体界の都市の周囲に天使たちを配置しなさい。この天使たちの仕事は、生まれたばかりの霊魂を産着で包んで受け取り、あなたがたの王国に連れて行くことです。彼らはあなたがたの奴隷となるでしょう」 - スーがそのように話すと,偽りの男神女神はとても喜び,定命の人間がいる管区とそこに属している下天に向かい、直ちに自分たちの仕事に取り掛かりました。彼らは『副神』と呼ばれました。
- スーは言いました。
「この副神たちは野蛮人にとって大きな影響力を持ちます。なぜなら、副神たちは戦争において野蛮人たちに助言するからです。しかし、見ていなさい、副神たちが野蛮人から使い魔を奪いきった時、イヒン人の神官が野蛮人に対してとても大きな影響力を持つようになるでしょう。 - そして副神たちは私の好意を得ようとして、自分の奴隷たちを教化し、いずれ解放することでしょう」
【3章】
- ジェホヴィはスーを通してこう仰せになりました。
「わたしには強力で永遠の政府があります。
創造主の叡智に耳を傾けてください,息子や娘たちよ。
わたしは全人類に自由を与えなかったと思いますか?
正義を実行する人間に自由はないと思いますか?
間違ったことをする人間に自由はあると思いますか?
自分自身を超えようと努力する者に対して,わたしはその者に限界を示しましたか? - わたしは何もないところから人間を創造しました。しかしそのこと自体,人間は永遠に自分自身に何かを付け加えることができることを意味します。
『自由』ーー。わたしは人間にそれだけを付け加えるようにしました。人間自身の精神を完成させるためです。そのため人間は毒を食べることもできますし,毒を食べるとわたしが与えた肉体は喪失します。
わたしは地球と天界の両方に境界を引きました。これは,人間が美徳,叡智,忍耐,愛,真実,純粋な言葉を積み重ねていく限り,人間は自由でいられることを意味します。なぜならそれを実践してくれれば,人間はわたしに仕えることができるからです。
しかし人間は自分の所有物や栄光ばかりを追求するあまり,自分自身を束縛しています。そこが人間とわたしとで違う点です。
わたしはすべてを与え,こうして宇宙を創造しました。 - わたしは地球とアトモスフェリアの両方に対して,すべての人間に2つの状態を持たせました。それは『自由』と『束縛』です。
わたしは,人間が望むことを,人間が間違わない方を選べるように,人間を創りました。
ご覧なさい,わたしは解脱した天使たちを遣わし,これらのことを前もって説明しました。 - たとえ政府がわたしが選んだ聖人によって創られたものだとしても,あなたたちは,その政府がわたしに従うものなのか,それともわたしに敵対するものなのかを判断することができます。
もしもその政府がすべてにおいて正しく自由を与え,知識向上のために需要の範囲で教師を提供するのであれば,その政府はわたしに従うものです。
しかしもしもその政府が自己の利益を優先し,それが原因でわたしの子供たちの自由を消費するものだとしたら,それはわたしに敵対するものとなります。 - わたしは彼らの先祖たちのように今日の人々を創造したわけではなく,彼らに叡智と美徳における永続的な成長を提供しました。そのため先祖たちにとってうまく行っていたこと,良かったことに対して,新たな世代が反発したくなることもあるでしょう。
地上であろうと天界であろうと,わたしの政府はこのことをすべて理解しています。このことを受け入れない政府はいかなるものであれ破滅することでしょう。なぜならわたしは衛兵とともに,人間を疫病,貧困,飢餓のようなものから回避してきたように,わたしは衛兵とともに,太陽の下のあらゆる政府にも,反乱や暗殺,戦争,破産といったものから回避するように努めてきました。
疫病が蔓延するのは,わたしの命令に対する人間の不従順な態度であることの証明であるとすれば,反乱と無政府状態は,わたしが創造した人間に宿した霊魂の成長を妨げる政府の不従順な態度を示しています。 - 自称神はこう言っていました。
『わたしは,軍隊と過酷な君主制を敷き,支配域内にいるすべてを拘束することで強い政府を作ります。人間は数多くの法律とその解説書を用意し,裁判官が法律の解説書をもとに裁決を下せるようにします』
人間はこう言っていました。
『見てください,わたしはこんなに賢い!
見てください,わたしの裁決に対する偉大なる叡智を!
見てください,わたしの本に対する偉大なる学びを!
見てください,わたしの最も完璧な法律を!
見てください,わたしの背後に立つ軍隊,その偉大なる力を!』 - しかしご覧なさい,星が天界に現れると,すべての組織は蜘蛛の巣のように壊れてしまいます。彼らは強い創造主を選んだ代わりに,何も持たないものを作っていたからです。
- わたしの神よ,あなたの創造主の言葉を聞いてください。
わたしの息子を通して,わたしは新しい光を下天に伝えます。あなたは自称神たちに王国を分け与えました。彼らは無数の法律で雁字搦めになり苦しみます。
しかしあなた自身は,音楽と行進で飾る儀式と儀礼以外,何の法律も持ちません。 - これらは実施され,自称神の支配は一定期間繫栄を謳歌しました。彼らは自己の栄光のため,地球の人々から使い魔や胎児を枯渇させました。
しかしやがて彼らに従属する者たちは自称神たちの法律に辟易し,一方であなたには儀式や儀礼以外に法律を持たないと聞いて,自発的に自発的にホレドにやって来るでしょう。 - その時,あなたは保育園,病院,工場,教育機関を喜びと娯楽の場へと変えていくのです」
- 声がやむとスーは言いました。
「ご覧なさい,かつての規律が,アトモスフェリアのすべての天界で新しいものに刷新される時が来ました。その時を今,王国が迎えているのです。
譬えるならば,長い間手を引かれていた子供が,今は一人で歩けるように足が強くなったようなものです。 - この目的のため,地球はイザラカ(Izaracha)の原野を通って連れてこられ,わたしの眷属たちが音楽と叡智で迎えます。
わたしの命令を聞いてください,地球の神よ。そうすればあなたは神々から最大の祝福に預かることができるでしょう。
ジャフェス(Jaffeth)の最初の月にはホレドにいる予定なので,あなたの使者をアトモスフェリアのあらゆる場所に遣わし,華やかな祝宴と饗応とともに音楽や踊り,行進による10日間の安息日を宣言してください。 - 休息は父に委ねます。父はわたしたちにその時間を与えてくれるでしょう。その時が来るまで,わたしは精霊界の船内でわたしの眷属とともに地球を周回しています」
- 神は言いました。
「ジェホヴィよ,わたしはあなたの叡智を存じ上げています。
あなたの命令により,わたしは新たな叡智と力を携えて立ち上がります。
おお,わたしは,彼らがこんなにも転げ落ちる前に,もっと良い方法を考えておくべきでした!」 - スーは議会と自分の眷属たちを,労働からレクリエーションのために召集を掛けると,人々は喜んで集まりました。なぜならスーの眷属とともにいる精霊人は,何千年も昔に地球で生まれた者が多く,上空にある涅槃への彼らの想いは,他の誰が言うこと以上に,より大きな重みがアトモスフェリア人とともにあったからです。
スーとその眷属は地球とその天界を訪れ,その後,ホレドに再び戻りました。
【4章】
- 祭典の時期が来ると,ホレドには精霊界の眷属たちの他に,10憶以上の精神体が式典に参加しようと集まってきました。
スーは言いました。
「ここには叡智と愚かさ,偽神とその奴隷たち,怠惰と勤勉さ,速さと遅さがあります。
そう,ここはジェホヴィの前では価値のない世界なのです。 - どうしてなのでしょうか?
それは,単純に規律と調和が欠けているからです。誰もが自分のために行動し,一般の利益のために働こうとする者がいないからです。
悲しいことに,彼らは定命の人々と同じですが,肉体を持っていません。彼ら自身に価値はないのです。
おお,神よ,今,人生の喜びも復活の希望も無い不運な者たちが父とその王国に偉大な栄光とならんことを祈ります」 - 神は言いました。
「父よ,彼らを憐れんでください!
彼らが高位の天界から来訪して以来,1000年が経ちました。彼らの多くはよく学んでいますが,地球のアトモスフェリアの台地を除いて,他にも天界があるかどうかと訝しがっています。
何百万もの彼らは,いまだに精霊人を目撃していないのです。
ああ,わたしは彼らのことが心配でなりません」 - スーは言いました。
「心配することはありません,神よ。
彼らはわたしの手の中にある臼のようなものです。彼らのために説教したり,祈ってはいけません。彼らはこうしたことに辟易しているのです。それでもわたしは彼らの中に新しい光を見つけたら,わたしたちに語り掛けてくれるでしょう。
わたしの言うことを聞いてください。
私のいうことを聞いてください,そして民草と同じく,誰にも知られない存在となるでしょう。
さあ,あなたや主神たちの王国に所属するエセナウルやトランペット奏者,ハープ奏者,その他のすべての音楽家たちを招集し,行進を始めましょう。 - なぜならすべての公的な行事において指導する立場にある者は,賢明な者であれば永遠にその地位にあり続けるからです。自称神たちが集まった眷属たちの多さに驚いているうちに,政治的に民草を囲っておいてください。
- 神は命じられたとおりに行い,人々は会議について先に進むと思いました。
スーは言いました。
「元帥と着付師の方たちを音楽家たちの後に続けさせて,行進に参加するすべての人に衣服を配りましょう。精霊界の眷属たちには助言しておきます。彼らは途中で待機し,驚くべき速さで服を配ります。そして可能な限り贅沢な色と生地,帽子,装飾品は無償で配布します。 - わたしの眷属たちには無地の白を着せます。彼らは行進には参加せず,召使や使用人として働きます。そしてアトモスフェリアの人々がホレドの垣根を越えて演奏し,歌った時,わたしの精霊界の楽団は演奏し,踊り始めます。
- これらのことはすべて実施され,音楽の最初から終わりまで,何十億という観客が集うあらゆる場所で調和が保たれていました。地球の天界においてもこれほど贅沢な装飾品を付けた群衆はかつてありませんでした。
人々は完全に魅了され,そこには果てしない熱意がありました。
次に精霊人のダンスが始まりましたが,これはアトモスフェリアの人々の能力を遥かに超えたダンスであったため,誰も参加することはできませんでした。精霊界の音楽についても同じ理由で参加することができませんでした。 - アトモスフェリアの人々は目の前に繰り広げられている光景に困惑とともに目を奪われていました。
- こうして初日の儀式は終了しましたが,これをすべて説明するには分厚い本が必要になります。
この後,人々は軽食に呼ばれました。精霊界の人々は白い服を着たままで,召使や使用人として食事を提供しました。なぜなら彼らは以前,物資の供給のために便宜を図ってもらっていたからです。
彼らはいとも簡単に,そして非常に早く仕事をこなしたので,アトモスフェリアの人々は驚きの眼差しで彼らを観察し始めました。 - 最近,彼らは誰で,何処から来たのかについて調査が行われました。なぜならジェホヴィが人間を創造したため,人間は自分の意志で隣人の優秀さを賞賛する時,極端にその者を誉めそやすのではないかと考えているからです。
- 神はこう言いました。
「明日には新しい娯楽が開催され,饗宴では新しい服と新しい食事を用意しましょう」
眷属たちは大きな歓声を上げました。
その後,人々は集まると,この式典で見たことを話し合いましたが,誰も楽しんだことを除いてこの式典の目的を理解している人はいませんでした。 - 翌日,精霊界の人々はいくつかのグループに分けられ,パルタ(Partha)におけるアジの眷属と古代人の式典が発表されました。そこでは助手として豪華な化粧室と何百ものアトモスフェリアの人々が要求されました。
- 彼らはこの式典に強く参加したいと願っていましたので,元帥たちには次の式典だけ有効な,何かを約束させるという選択肢がありました。
- ジェホヴィの息子スーは以前,離れた距離でも連絡を取り合える信号鐘を配置していましたが,今回すぐに反応できるように接続しておきました。その場所には即席で拵えた森や滝が配置され,その中心に位置する場所には千本の火柱が建てられました。
- 2日目の朝,これらの輝かしい場面がすべて完成し,白服を着た精霊人たちが各所に配置された時,アトモスフェリアの人たちは今まで以上に困惑し,より大きな歓声で彼らを讃えました。
- 最初に行われたのは生誕祭です。次は結婚式。その次が鎮魂祭と第1の復活祭。その後は調和の儀式。
この儀式は実体界に行った100万の精霊人を表現しており,その一生を通して,死と復活,暗闇と不協和,アトモスフェリアにおける恐ろしい苦しみを綴っていました。そして最後は永遠の楽園に彼らを救済するため,偉大なる太陽の光が降り注ぐところで幕を閉じます。 - この演出はあまりにも壮大で,あまりにも崇高な音楽と台詞であったため,ホレドの住民たちは,まるで魂が喜びで張り裂けるかのように泣いたり笑ったり,叫んだり祈ったりしました。
- こうして2日目は終わり,その輝かしい仕事は目的を達成し,すべての精神体は地球を捨てて永遠に下天に取るという厳粛な誓いを立てたのでした。
この後,神は3日目に精霊界の力を示すことを発表しました。 - 人々はすでに困惑しており,子供でもとてつもなく頑固な人を導くことができる状況でした。人間はとても自惚れが強いので,自分が正しいと思ったら従順な愚か者のようにそうしてしまうように,ジェホヴィは創造されたからです。
- 3日目,精霊人は物質を作っては嬉々として溶かしたり,光を闇に,闇を光に変えたりしてアトモスフェリア界の要素を操る力を誇示しました。
布地を織って王冠や宝石を作りました。
地球から蒸発した要素を使って食材を集めました。
台地や天界の神殿を作りました。
船や鎖,楽器を作りました。
最後に50万の精霊界の人々とともに精霊界の元帥たちは風向きを変え,実体界の地球に激しい雨を降らせました。 - その間,スーの眷属の音楽家たちは音楽について議論していました。アトモスフェリアを凌ぐ甘美さと壮大さは何物にも代えられないほどでした。
- 大いなる力と叡智が発揮されたことにより,3日目は下天のあらゆる男女の未来と願望を変えました。彼らは見習いでも召使でもいいから仕えさせてほしいと嘆願し,要求されたことは何でも行うと言いました。
彼らは先送りすることなく,翌日の半分は第2の復活にむけた入門者としての手ほどきを受けたいと願い出てきました。 - 神は彼らにこう言いました。
「あなたたちは自分が何を話しているのか分かっていません。
ご覧なさい,わたしは何百年間もあなたたちにこう命じてきました。
『あなたたちが持つ立派な服や輝かしい宝石を捨てて,大精霊の花嫁花婿となるべく,精神体を磨きなさい』 - しかしあなたたちはそうせず,自分自身を飾ることばかり努力し,自分より身分の低い人のために働くことを忘れました。
ご覧なさい,今,ジェホヴィの花嫁花婿たちがあなたたちの前に立っています。
あなたたちと較べて彼らの価値は何だと思いますか?
彼らは何か飾っていますか?
あなたたちは飾っていないと言えますか?」 - しかし何百万もの声が上がり,こう言いました。
「神よ,わたしたちはあなたの命令に何でも従います。あなたのような神はいません」
神は言いました。
「聞いてください,
これから言うことは,第2の復活を始めるためのものです。
あらゆる物に対して,あなたが持つ宝石や王冠,装飾品を捨てなさい。
自我を捨てて,身分低き他人のために働きなさい。
もしもあなたたちがこれを兄弟愛のように行うのであれば,あなたたちは既に第2の復活を始めていると言えるでしょう。叡智と力に至る道はこれ以外にありません」 - 人々はもう一度叫びました。
「わたしたちは何でもします。何でもします。信じます」
神は彼らに答えました。
「それでは明日から入門される人は苦しみなさい。しかしあなたたちは我慢し,良き判断でありなさい。解決には時間を要しますが,永遠に揺るぎません」 - 4日目の朝,1億以上の霊魂が派手な服を脱ぎ捨てて,無地の服で宝石も王冠も身に着けず,入門の準備を行い,第2の復活の誓いを立てていました。
そこで新しい音楽が準備され,最大限,栄光が現れるようにと行進と儀式が執り行われました。 - 頭上には天蓋が覆われ,行進の境界にある門と柱は,花と葡萄の木で飾られていました。この中には,入門者を代弁したり,会話したりする歌手たちが半分ぐらい隠れて寄り添っていました。しかし見た目には隠れており,遠くから朝の合図である鐘と破裂音が聞こえてきました。
- 不滅の声の歓喜と荘厳な音が,新しい人生への誓いを心待ちにしていた何百万もの精神体に轟きました。
神とその眷属たちは彼らを大歓迎しました。
儀式は壮大で華々しかったため,昼前にはもう1億の霊魂が入門したいと白い服で訪れました。
誰も他の娯楽を望んでいませんでした。 - 入門は5日目も続けられ,何億人もの人々が白い服で申し込んできました。
これは6日目,7日目,8日目,9日目,10日目も行われました。
そして見てください,10億の天使たちが第2の復活の誓いを立てたのでした。
【5章】
- この後,入門の言葉による掛け合いがあり,それは精霊界の眷属たちによって導かれます。それは次の通りです。
- 玉座の神が言いました。
「おお,E-o-ih(ジェホヴィ)!
全能者!
無限の御方!」 - 応答
「わたしは強大なあなたをどのように理解すればよろしいでしょうか?」 - 神
「あなたたちはあらゆる神や主神たちよりも高みにあります」 - 応答
「無限の力で宇宙を動かしているのはどなたでしょうか!」 - 神
「実体界の創造主にして管理者です」 - 応答
「畏れ多き御方の御手にとって,精霊界の大宇宙は豊かな庭となり,時間の狭間よりも広いです」 - 神
「畏れ多き御方にとって,あらゆる空間は自分の一部なのです!」 - 応答
「畏れ多き御方は,観測できる場所ならばどこにでおわします!」 - 神
「E-o-ih!
おお,万物の泉にしてその終着点!」 - 応答
「E-o-ih!
E-o-ih!
万物はあなたの一部であり,あなたの意志に同調しています」 - 神
「全人格者であるE-o-ih!
叡智を超越せし御方!」 - 応答
「光の中ではどなたがお話しているのでしょう!
その声こそ宇宙の進化です!」 - 神
「E-o-ih!
すべてを与えし者!
創造主よ!」 - 応答
「力ある者よ,あなたの秘儀は何でしょうか?
E-o-ihよ,永遠に。すべてを超越せし御方」 - 神
「わたしには全宇宙であなた以外,何も見えません!
わたしのすべてはあなたの一部でしかありません,E-o-ih!」 - 応答
「E-o-ihよ,あなたを尊敬しない人など誰がいるのでしょうか?
あなたは東西南北どこにでもおわします!
上下,遠近,どこにでも」 - 神
「あなたの声を聞いたことがないのは誰でしょうか?
人間を後押しするあなたの御手を見つけられないのは誰でしょうか?」 - 応答
「あなたなしではわたしは生きていけません。わたしは動けません。
自分で何かをしようとしても,すべてに失敗しました」 - 神
「E-o-ihよ,あなたにとって人間とはどういった存在なのでしょうか?
わたしは王国を創設しましたが,藁の家のように崩壊しました」 - 応答
「E-o-ihよ,わたしはこんなに時間を無駄にしてしまいました!
わたしが建てたものはもみ殻よりも軽かったのです!
わたしの美徳は泡に過ぎず,弾けて消えてしまいました!」 - 神
「E-o-ihよ,人は何時になったらあなたに順応できるのでしょうか?」 - 応答
「E-o-ihよ,どうすれば自我を捨てられるのでしょうか?
わたしは自我を捨てられないと言ったことがありませんか?」 - 神
「人は『わたしは自我を捨てられない!』と言います。
ご覧なさい,そうやって人間は私欲を貫くのです」 - 応答
「わたしは『自分を守ることを何よりも最優先し,自分の所有物を守ることを最高の法則としている』と言ったことはありませんか?」 - 神
「E-o-ihよ,人間はあなたを信じていないので,人間は自分のことを守ろうとするのです。
実際にはその者の所有物でもないのに,それを守ろうとするのです」 - ここで光が玉座に差し込み,ジェホヴィが光の中からこう仰せになりました。
- 「人間よ,わたしは若いころからあなたたちに呼び掛けてきました!
わたしの声は,今まであなたの耳元で鳴りやんだことはありません。
わたしなしで誰がその生涯に入り込むことができますか?
自分の歩幅を自分で測ることはできますか?
ご覧なさい,人間はわたしが創造した大地を踏みます。人間が造るすべてのものは,その実体はわたしのものなのです。 - 地球の王国と,天界の神と主神たちの王国,それらはわたしの作品の模倣に過ぎず,それ以上に何があるというのでしょうか?
彼らがわたしを模倣したとしても,そこにはわたしの叡智,愛,力が存在します。
人間は,自分が創造主よりも偉大であることを証明するため,壁に頭をぶつけるのでしょうか? - わたしは大昔にここに来て,こう言いました。
『わたしと一つになるように努力しなさい。そうすれば,あなたはわたしがあなたを創造したことを喜ぶでしょう。
自分の立身に努力しなさい。そうすれば,あなたの虚栄心は諸刃の剣のように自分自身を突き刺さるでしょう』 - 創造主の愛を聞いてください,人間よ!
わたしは息子や娘たちを愛情をこめて創造しました。
わたしは自分自身であるかのように愛の一部をあなたたちに与えました。
あなたがわがままな息子を送り出した時,その者があなたたちのもとに戻るようにお願いしました。
わたしはあなたたちを呼ぶため,高位の世界からわたしの使者を連れてきました。
あなたたちがより高位の場所を間違えないようにするため,わたしは彼らにあなたを超える力と叡智を与えました」 - 声は止み,主催者が言いました。
- 「E-o-ihよ,今後,わたしはあなただけに仕えます!
また,わたしがどうなるのかはこれ以上考えないことにします。なぜならE-o-ihよ,あなたがわたしのことを賢明に対処してくれていることを知っているからです! - わたしの仕事は永遠に自分の精神体を磨き,完成させることです!
- わたしの精神体は星のように輝くことでしょう。
- わたしの愛は精霊界の天使たちのようです。
- わたしの衣服を無地にして,永遠に清潔にしてください!
- これ以上,わたしは永遠を自慢したり,真実でないことを語りません!
- 怠惰な者はわたしに届きません。
- 虚栄心も我儘もなく,わたしは自分自身を語りません。
- わたしの兄弟や隣人を批判しません,なぜならE-o-ihよ,彼らもまた,あなたのものだからです!
- 正しい行いをして,わたしの同朋を引き立てていくことを,わたしの永遠の仕事とします!
- あなたの御手により,わたしを強くしてください,E-o-ihよ!
- そしてあなたの御意志を永遠に賢く遂行していけるように。アーメン!」
【6章】
- 儀式の言葉と音楽があまりにも素晴らしかったので、人々は信じられないほど魅了されました。団結も規律もない古き分裂した王国は、今や行き過ぎたぐらいの神聖さと礼節となりました。
- スーは言いました。
「聞いてください、神よ、わたしはあなたに助言します。
偽神や偽主神たちが自分の王国を築くため退場したことを知っておいてください。それに彼らはホレドで何が起きたのかも知りません。
彼らが実体界の住人を使い魔や胎児たちから浄化するまで,好きにさせておきなさい。しかしそれが終わったら,あなたは別に祭典を開き,全人格であるジェホヴィを否定する偽神や偽主神たちに招待状を送り,彼らを招集しなさい。きっと彼らは奴隷を連れて,豪華な服や宝石で身を飾ってやって来ます。なぜなら彼らはその豪華な演出により,他のすべての神や人間たちに勝てると考え,何百万もの臣民を連れ帰ろうとしているからです。 - 神は言いました。
「ジェホヴィの息子スーよ、分かりました」
神は命じられた通りに行い、やがて偽神や偽主神たちが地球上の野蛮人から使い魔や胎児を剥ぎ取り,天界で奴隷の霊魂にしました。
その後,神は別に祭典を開催し,それは最初の祭典よりも盛大で,30憶を超える天使たちが道義上,参加しました。 - これがスーの3年目の始まりでした。彼の叡智と力は今や地球と天界の世界に示されました。
- 偽神や偽主神たちに関して起こったことと言えば,彼らは戦車や軍艦に乗り,軍旗や旗で威容を高め,王冠や帝冠を着て来訪しました。これほど豪華な贅沢は,洪水以降,天界ではなかったことです。
偽神や偽主神たちはそれぞれ演出やパレードで他の人たちを出し抜くことに鎬を削っていました。 - 予想していた通り、祭典の初日,彼らには拍手も非難もありませんでした。
2日目,彼らは注目を集めなくなりました。なぜなら第2の復活に向けた何百万もの人たちの倹約,純潔,叡智は,この祭典における輝きと演出において子供でさえも神や主神たち以上の賞賛を得ようと振る舞っていたからです。 - 3日目、偽神や偽主神たちの半数が装飾品を脱ぎ捨てて、無色の服を着て現れ、第2の復活の秘儀への入門を嘆願しました。
翌日、残りの者たちも同様に入門を入場を求めてやって来ました。 - ジェホヴィの光が降臨し,神の玉座を通してこう仰せになりました。
- 「思い出しなさい,神や主神たち!
あなたたちは何をしているのですか?
昨日,あなたたちは自分の王国のために,仲間たちが指導者や立派な働き手になることを望んでいました。 - そしてあなたたちの願望は実現し,何百万もの神や主神が生まれました。彼らはあなたの忠実な臣民となり,あなたの玉座と臣民としてとても輝かしく彩られることとなりました。
- わたしが祭典を開催すると,あなたたちは自分で拵えた神や主神たちが何を成し遂げたのかを見届けるためにやって来ました。あなたたちの忠臣は,その叡智と力で忠誠心と信仰心を証明するため,あなたたちと一緒に来ました。
- それなのに,あなたたちは王冠や高位の身分を捨てて、大勢の男女の間で働き手となりたいと嘆願しているではありませんか!
それは馬鹿げていませんか?
あなたたちは自分で自分の臣民を壊しているのではありませんか?
ご覧なさい、あなたたちは自分の傲慢さと自己満足のせいで、あなたの民草は全員,無知と悲惨の中で見捨てられてしまいました」 - 自称神や自称主神たちは声を合わせて答えました。
「なんと,神よ!
わたしたちは何をしたらよろしいでしょうか?
この王冠や衣服,宝石,そして玉座や王国をわたしたちは明け渡すことができます。
しかし神よ,わたしたちは自分の臣民を譲ることはできません。彼らは行かないでしょう。彼らはわたしたちに従属させているからです。わたしたちは彼らを受け入れたので,逆に彼らに拘束された状態なのです。
神よ,わたしたちはどうすればよろしいのでしょうか?
この負担は,わたしたちが我慢できる以上に大きいのです! - 神は言いました。
「神や主神たちよ、落胆しないでください!
あなたたちはとても素晴らしい仕事をしました。
あなたたちは何百万もの使い魔や胎児を救ったのです。それにあなたたちが復活を申し込む前から,あなたの臣民のほとんどはあなたのことを見限っていたのです! - 創造主の審判を下すので聞いてください。
あなたのすべての臣民と胎児たちが叡智と美徳,善行の中で育った時,同じ日にあなたたちは第2の復活を受けるため昇華するでしょう。なぜならそれまでの間,あなたたちは精神的に自由だからです」
※訳注:偽神や偽主神たちは使い魔や胎児たちを奴隷の霊魂としていましたが,それが原因で拘束されていました。原文は「freedom of soul」,つまり『精神的に自由』という意味ですが,第2の復活をすぐには与えられなくても拘束状態ではなく自由な状態にあることが示唆されています。 - 声はやみ,自称神や自称主神たちは答えました。
「ジェホヴィ,あなたは正しいです。わたしたちは貧しく無知な臣民のために働き,彼らにあなたの叡智,力,正義を理解させます」 - 祭典は10日間で幕を閉じました。
こうして、叡智と美徳を発揮させる力として、下天で初めて儀礼と儀式が設けられました。
この時以来、音楽と行進と踊りが,天界の神々や主神たちのあらゆる式典に組み込まれるようになりました。
【7章】
- スーの5年目、彼は精霊界のオプネテヴォク(Opnetevoc)に特使を派遣し、こう言いました。
「2つのエーテリア界の神スーはこう言います。
見てください、わたしは地球に居て,天界の神とその主神たちとともに,ジェホヴィへのエーテリアの収穫として10憶の花嫁花婿たちを準備しています。
ホー(Ho)とトウェン(Tow’en)の女神ニスタ(Nista)にご挨拶申し上げます。どうぞジェホヴィの御名において,エアラヴァナ(airavagna:訳注。エーテリアの恒星船の一つ)を遣わし,父の花嫁花婿たちの復活を完遂してください!」 - それは精霊界で実行され,女神ニスタは精霊界の船のエアラヴァナを用意し,最高司令官として地球を訪問することを決めました。
スーは神にこう助言しました。
「今回の収穫を,あなたの天界における最高の舞台としてください。あなたは各地や地球の主神たちに使者を派遣し,
ジェホヴィの花嫁花婿たちの昇天を目撃するため出席するように全員を招待してください」 - 神は命じられた通りに実行し、ジェホヴィの娘ニスタが大宇宙を太陽の船に乗って姿をお見せになった日,ホレドにはジェホヴィの霊感を受けた何百万もの精神体が集まりました。
- 太陽の船が視界を覆わんばかりに,まるで火の世界のように降下すると,盛大な歓声が上がりました。彼女はチンバットを通過し,完全に地球の渦の中に入ると,人々の熱狂はいよいよ高まり止まることを知りませんでした。
- 喜びに狂ったかのような彼らは歌い、祈り、踊り、喝采しました。
その間、花嫁花婿たちは白い服を着て整列し、見送りに来た人々に敬礼をしていました。 - 精霊界の眷属たちは粛々と不滅の復活の大舞台の中で役割を果たしていきました。その態度は男神女神のようでした。
- 太陽船に乗ったニスタがさらに接近し、ゆっくりと向きを変えて下降してきました。1万枚の吊り下げられたカーテンが揺れていました。1万の旗が10回,上空で振られました。
- それからゆっくりと降下し、エアラヴァナはジェホヴィの神殿の南の,ホレドの平原に着陸しました。
- イザラカ(Izaracha)のスーの玉座に就いていた元帥グスタヴ(Gussitavi)は1万人の使節とともに,両手を広げて降臨された女神ニスタを出迎え,星と四角の御印を刻んで敬礼しました。偉大なる蛇(the great serpent)の軌道上でザガゴサカ(Zagagowthaka)にいる時,霊的な中心地であるヒダン(Hi’dan)で,精霊界のエスツ(es’tu)にあるオアヤド(Oayad)平原における20万年来の友人でした。
- 両方の眷属のエセナウルたちが歌い、エアラヴァナに乗船していた天使たちが何十万人も出てきました。事前に教えられていたジェホヴィの花嫁花婿たちと,スーの眷属,精霊界の労働者たちが敬礼しました。
- ニスタが玉座に登り、神と大いなるスーが光の中でに立ち上がると,輝く炎のマントが会場全体を覆うように集まりました。
- スーは言いました。
「万歳、ジェホヴィの娘ニスタ」
神は言いました。
「ジェホヴィの御名において、よくぞお越しいただきました,ニスタ」
ニスタはこう答えました。
「ジェホヴィの叡智と力のため,わたしの愛する人よ!」 - スーと神は二手に分かれ、ニスタは玉座の中央に座りました。
挨拶の儀が終わると,ニスタは言いました。
「ジェホヴィの花嫁花婿たちよ,神の玉座に来なさい」 - 元帥たちは彼らを手引きしました。10憶という人数に対して特使を四方から囲んだことで,まるで1人が話しているかのようにまとまった返事ができるようになりました。
その後,ニスタが玉座から話しかけると,花嫁花婿たちは男神女神たちのいつもの形式で返事し,ジェホヴィの命令に従い,必要な誓いと,地球と下天への別れを済ませました。 - 儀式が終わると,神は1日の余暇活動を宣言し,40億の精神体が嬉々として参加しました。
- 翌日、ニスタと眷属たちは、10憶もの花嫁花婿たちとともに,何百万というアトモスフェリアの人々の応援と涙の中,エアラヴァナに乗り込みました。アトモスフェリアの人々にとって,この壮大な光景はいまだかつて見たことがないものでした。
- ニスタは大精霊の力により船を操縦しました。下天から上昇し,上へと動かすため,彼女はこう命じました。
「目覚めなさい!
目覚めなさい!
エアラヴァナ!
わたしの意志に従い,目覚めなさい!
偉大なるジェホヴィの世界を受け入れなさい!
目覚めなさい」 - エセナウルたちとトランペット奏者たちは歌ったり演奏したりしました。
上昇する人々は,下にいる何百万という人々に,花や香水,あらゆる楽しい思い出を投げ落としました。 - しばらくすると、エアラヴァナは上天の中に消えていきました。
- これはスーの式典の後に起きたことです。
ダンハが終わり,つまり6年後のこと,彼は神と主神たちと他の10憶の花嫁花婿たちを救済し,イザラカ(Izaracha)の最果ての地に連れ出しました。そこは12番目の精霊界とともに,アジのラスツゥ(Rus’tsoo)が割り当てられていました。 - スーは次の400年間の下天の聖なる神として,ティヒ(T-hi)を残しました。
神(ティヒ)は今までと同様に地球の各区画に主神たちを配置しました。
地球と天界は繁栄し,次のダンでは,20億の花嫁花婿たちが育ちました。 - それから2000年間、精霊界の収穫は減少し、その後,地球と天界には大いなる暗闇が訪れ,自称神がアトモスフィアを跋扈するようになりました。
主神については,地球上に数多くの国家が誕生したため,人間や天使たちは全宇宙に,本物の神や主神がいるのかどうか分からなくなっていました。 - こうして3200年のスーの周期が幕を下ろしました。
原文:OAHSPE – The 1882 Edition (English Edition)
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