本書は、四百年前からコスモン時代の夜明けに至るまでの、地球とその天界、ならびに精霊界の天界史です。
【1章】
- ジェホヴィが精霊界において、ヴォルクムの道に沿って偉大なる蛇――すなわち太陽の密集隊形――を導いたとき、
見なさい、
地球はコスモンの弧の光の中へと入り、その夜明けとともに、より高く、より高く昇り始めました。 - ジェホヴィは、精霊界の男神女神たちにこう語りました。
「あなたがたが、わが精霊界の天界に光の弧を築き、
わが物質界の諸世界の旅路を定めたように、
わが地球の神は、定命の人間たちに、
海を航行する船のための灯台を建てるよう啓示するでしょう。
それによって、船で旅する者も、陸にいる者も、
船が港に近づくことを知ることになります。
それは、あなたたちが、わが旅する地球が
コスモンの地に近づくのを見るのと同じです。 - これは、私が時間に周期と夜明けを定め、
男神女神とともに、慈愛と配慮をもって
わが創造物を監督していることを、定命の者たちに示す実例となります。
(それは、人が
『ああ、ジェホヴィは、その創造の壮麗さに見合う叡智を備えていなかった』と
落胆することのないためです) - 見なさい、
地球の諸国民が船に乗り、地球全体を巡り、海と大海を越え、
私が創造したすべての場所を訪れる時が近づいています。 - そのとき、ある場所に家を建てた者たちは、
もはや『ここは我々の国である』とは言わなくなります。 - なぜなら、私はもはや、地球の諸国民を自らの内に閉じ込めず、
一つの大陸を一つの民族に独占させず、一つの海、一つの港、一つの川を、
いかなる民族、いかなる部族にも専有させないからです。 - 彼らは知ることになります。
地球全体は私のものであり、
地球のすべての水も、大宇宙の空気も、私のものであることを。
そして、私がそれらを、すべての民のために創造し、受け入れ、
わが栄光のために享受させていることを。 - 彼らは自らの場所を開き、互いにこう語り合うでしょう。
『兄弟よ、歓迎する。
ジェホヴィが、あなたをここに住まわせるよう促すならば、そうなれ。
私もまた、それを受け入れよう』 - しかし、諸国民が互いに行き交い始めるとき、人々はなお軽蔑して言うでしょう。
『異邦人め。野蛮人め』 - それは、彼らが人間の目と理解によって判断し、
私が男神女神を通して用意した復活の計画の壮大さを理解していないからです。 - 前の周期において、私は諸国民に個別に使者を遣わしました。
しかしコスモンにおいては、個別には遣わさず、全世界に向けて遣わします。
前の周期では、私は指導者や統治する神々を遣わしましたが、
コスモンでは、地上の指導者も、崇拝されるべき神や主神も遣わしません。 - 人が深い闇にあったとき、私は救世主と解放者を遣わしました。
彼らは戒めと祈りによって、人が罪から救われるための生き方を教えました。 - しかしコスモンにおいて、私は救世主も大天使も遣わさず、
大いなるラッパも吹き鳴らしません。
私は、わが叡智の光を通して、人の理解に至ります。
人は、私がその魂に語る言葉を自ら解釈し、それを自分自身の聖なる言葉とします。 - 人は、私に祈り、私に語りかけなさい。
しかし、いかなる人物の口述にも、司祭にも、聖典にも従ってはなりません。
従うべきは、ただ我が創造物の書のみです。 - 人はもはや、かつての啓示を受け入れてそれに平伏するべきではありません。
私が古代の人々に良きことを語ったように、
コスモン時代のわが選ばれし者たちにも、良きことを語るからです。 - 古代の預言者たちが約束したとおり、私の天界は彼らに開示されるでしょう、
そして人は、私の天啓について語る他人の判断ではなく、
私の天界を自分の判断で見て理解する術が教えられます。 - 見なさい、
古代では、私は救世主、ラブバ、祭司たちを派遣し、
人々のために祈り、その罪を懺悔させました。
しかし、私はこれらを廃止します。
生きている者のために祈ったり、言葉や印、儀式によって罪を懺悔することを、
誰もしてはいけません。 - しかし、各人はそれぞれの方法で自分のために祈り、
赦しを求めて私に罪を懺悔しなければいけません。 - そして、兄弟のために『ジェホヴィよ、彼を助けたまえ』と言葉で祈る代わりに、
その者は自ら出向き、自らの手でその者を助けなければいけません。 - 人はただ座って
『ああ、ジェホヴィよ、私をお助けてください。
降臨し、私を救ってください』
と言ってもいけません。 - しかし私が人間を創造した時の尊厳で以て立ち上がり、
その者はこう言うでしょう。
『ジェホヴィよ、私を見ていてください!
私は自ら救います。
御父よ、私を導いてください!』 - その者は私の目には誇り高く映り、
悪と罪を軽蔑し、自らを救うべく全力を尽くして前に進むことでしょう。
そして私はその者のもとに訪れます。
そのような者の中から私に選ばれし者を選びます。 - コスモンでは、私は、人間を人間に仕えさせるつもりはありません。
また、司祭の語る言葉で人を恐怖に陥れるつもりもありません。
私は人が人々の前で恐れることなく頭を上げ、
正義を実践し、
創造主である私との日々の契約を思い起こすようにします。 - その日、説法者や司祭はほとんど役に立たない存在となります。
私の基準は言葉ではなく、善行です。 - 私の手は個人だけに向けられるのではなく、国家、王国、帝国にも向けられます。
- 民が私を受け入れるなら、私もまた受け入れます。
そして彼らには一つの印が与えられます。
彼らの港、土地、水は、他の全ての民に開かれます。 - そして彼らは繁栄し、数を増やし、平和と豊かさの中で繁栄します。
そして、私の上天から降臨した私の聖天使たちが彼らを導き、
彼らは叡智と善行、学問、発明、発見において成長していきます。 - しかし、私を受け入れようとしない民を、私は受け入れません。
彼らの港は封鎖され、彼らの土地と水は他人に開かれません。
そうなれば本当に彼らは排他的な民になるでしょう。
そして私は、私の上位天使たちを彼らから引き離します。
そうなれば、彼らは闇に包まれることになります。 - これらの印は、私の生きた証として世界に示されます。
そして私の預言者たちは、私の手がどの国と民族に及んでおり、
守り、救っているのかを判断する際に、これらの印を使うでしょう。 - 私の預言者たちは、
私と私に選ばれし民に敵対した古代の国々が、
どのように闇の中で滅びていったかを思い出すことでしょう。 - 私の周期で夜明けが訪れると、
私は古代の教義や、既に据えられた神や救世主を常に消し去ってきました。
私の手を止めることは誰にもできません。
見なさい、
人はコスモン時代では周囲を見渡し、
古代における私の足跡、私がどのように人類を導いたかを見ることでしょう。
そして、過去の時代の歴史を、正しく判断するでしょう。 - 私はまた、次のことを成し遂げます。
王国や国民は、厳格な法律と常備軍によって自らの強さを判断しています。 - 彼らは私の民を見てこう言うでしょう。
『ああ、彼らは弱い。王も軍隊も、厳格な律法もないのだ!』と。 - しかし、私の預言者たちは、私を信じ、
かつて私に選ばれし者たちを思い起こします。
そして私の預言者たちは、強大な軍隊を持つ王たちにこう言うでしょう。
『見なさい、あなたたちは最も弱い。
軍隊を持たない者たちこそ最も強いのです』と。
彼らの預言は外れません。 - 私の地球の天界に適用されることは、地球にも適用されます。
地球に適用されることは、地球の天界にも適用されます。 - 王、女王、皇帝、富豪、そして人々の指導者たちの束縛は、
この地球の天界では、彼らと共にあります。
彼らが他者に対して行ってきた暴政を改めるまで、
彼らの天界は彼らにとって自由のない場所となります。
彼らが地上で導こうとした者を、彼らは天界でも導かなければいけません。
彼らの臣民の中で最も卑しい者が彼らの前で成長するまで、
彼らに尊い復活が訪れることはありません。 - 地上で孤立して生きる者は、地球の天界においても孤立し、孤独でしょう。
人は地上で他者との交流、そして兄弟愛を育むならば、
地球の天界においても交流や兄弟愛を見いだせると知るでしょう。 - 地上において他者に愛と調和を以てその人の心を開く者は、
天界においても愛と調和を見いだすでしょう。 - そして、同じ法則が諸国民や民族にも適用されます。
彼らの愛と調和、そして他の国民や民族に対して寛大さの程度に応じて、
地球の天界でも同じようになり、彼らは死後、そこに移住することでしょう。 - 天界と地球のこれらすべての事は、コスモンにおいて人間に明らかにされ、
人間は自分の目で創造主の正義を見ることになります」
【2章】
- ジェホヴィは、精霊界の男神女神たちにこう語りました。
「見なさい、
十二世代のうちに、わがコスモンの夜明けは地球に到達します。 - あなたたちは地上へ降り、
定命の者たちと天使たちを、わが周期の働きのために備えなさい。 - かつての時代、わが男神女神は人に言いました。
『あなたはこうしなさい』
『あなたはこうしてはいけません』と。
見なさい、
コスモンにおいて、あなたがたは、
わが業の栄光と、わが天界の計画とを、地球の諸国民に宣言するでしょう。
わが満ち満ちたすべてをもって、わが創造物の栄光を宣言するでしょう。 - しかし、あの人この人に向かって、
『あなたはこれを信じなさい』とも、
『あなたは信じてはいけない』とも
言ってはなりません。 - また人に向かって、
『これをしなさい』
『あれをしてはいけない』とも
言ってはなりません。 - それは古代の周期、そして我が啓示者たちの慣習でした。
だが今日の我が啓示者たちの慣習は、もはやそのようではありません。 - 人は、見聞きしたのちに、自分が何をするかを判断するでしょう。
信じるか信じないか、行うか行わないかは、自分自身の判断によります。 - 私は人に責任を負わせます。
ゆえに人には、選ぶ自由が必要なのです。 - そして、正義を行うことによって、私を選ぼうと努めるなら、その者は失敗しません。
- たとえその者が、古代の教義も、儀式も、式典も、神も、主神も、救世主も、
何一つ受け入れず、
ただ他者への善行において、私のために努めるなら、
その者は、わが選ばれし者となります。
たとえわが名を受け入れなくとも、です。 - 第一に、すべての人に自由を。
次に、規律と調和を。
さらに、私が万人とともに創造したあらゆる才能の向上を。 - 次に、指導者を持たず、
他人の代わりに考える者も持たず、
また、叡智と真実に反して自分の判断を捨て去らないこと。 - しかし、自分の意見の正しさについて争ってはなりません。
頑固になってもなりません。
断定的であってもなりません。
私は、地上においても天界においても、
同じものを同じように見る二人の人間を創造しなかったからです。 - これらの事柄において最高の叡智とは、
すべての人が、あらゆる主題について、
自分のやり方で考える完全な自由を持つことを許すことです。 - 古い時代には、異端審問官がいて、
他人が何をしたか、何を言ったか、何をほのめかしたかを監視しました。
見なさい、
コスモンにおけるわが選ばれし者たちの振る舞いは、
まさにこれと正反対となります。 - たとえ人が、隣人が自分とは違うことをしているのを見ても、目を背けなさい。
あるいは、そのことについて語るとしても、父母に語るように、敬意をもって語りなさい。 - 言葉足らず、誤り、悪意ある表現について、隣人を叱責してはなりません。
欠点をあげつらってはなりません。
それは、自分の母や父、姉妹や兄弟に対して以上にしてはなりません。
むしろ、人は、いかなる人の“言葉の足りなさ”も、
見ようとも聞こうともしないよう努めなさい。 - 人々は、他者の中にある善を見ることを教えられるでしょう。
私の生けるすべての被造物の喜びについて語ることを教えられるでしょう。 - 言葉で叱ること、
また隣人の行い・意見・振る舞いを注意深く詮索すること――これらを、
私はコスモンにおいて廃します。 - また、一人が他人に助言するなら、
その助言に従う者に対して、助言者は責任を負うことになります。
これもまた、コスモンで人は理解させられるでしょう。 - 他の周期では、私はルーイを遣わし、
ある特定の定命者を育て上げ、その者を通して他者にわが戒めを啓示しました。
見なさい、
コスモンでは、私はいかなる偉大な指導者も育て上げません。
私の光は幾千幾万にも降り注ぎます。
その日、数多の種類の才能を持つ者たちが、わが選ばれし者となるでしょう。 - それゆえ、あなたがたが地上へ降りたなら、
あなたがたは何百万の定命者にルーイを任命し、
彼らは、私のために多くの子孫を育て上げるでしょう。 - 彼らは、生まれながらにして、新しい時代が近いことを見て感じるでしょう。
そして、生まれながらにして、古来の教義、神、主神、救世主に懐疑的であるでしょう。 - それにもかかわらず、彼らは最良の人々となります。
賢明で、慈悲深く、他者の意見を最もよく思いやる者となります。 - そしてこうしたことが起こります。
西の大陸が、東から西まで人に住まわれるようになるとき、
地球全体は、知恵と学識ある人々によって、居住が地球を取り巻くように広がります。 - その“取り巻きが成った”年が、コスモンの始まりとなります。
- 地球の天界は開かれ、その天使たちは地上へ降り、
定命の者たちに自らを知らせるでしょう。
すなわち、あなたがたのルーイが働きのために生み備えた者たちを通して、です。 - そしてその時より、古い秩序は衰退し、永遠に廃され、
新しい秩序がその座を占め、地球全体に勝利するでしょう。 - そののち、説教という徳は終わりを迎えます。
だが、善行を成し遂げ、我が戒めにかなう生を生きるという“実践”こそが、
地上にわが王国を確立するために、唯一役立つものとなります。 - 愛する者たちよ、出て行きなさい。
地上の季節を満たしなさい。
それによって、私が彼らのために創造した天界の栄光のために、
わが民が平和と愛のうちに、その生を喜び祝うことができるようにしなさい」
【3章】
- エスは言いました。
「天空の大天蓋のはるか高み、ジェホヴィの精霊界において、全能者の御声が語りました。フアマットとバリスのオリアン長は、テッサロナ、ナダブ、ヴラガオマの平原にいる男神女神に呼びかけ、さらに一千万人の志願者を求めました」 - ファビウォチョシとバリスの長、すなわちジェホヴィの子、チョンリンは言いました。
「来なさい、男神女神よ。
私と共に赤い星へ降りましょう。
地球はコスモンの弧、コスモンの時代に近づいています。
来て、定命の者たちのために考えなさい。
彼らに、より聖なる思いを吹き込み、ジェホヴィの光を理解させなさい」 - そのとき、フアマットとディカドナスの女長テッチャヤが語りました。
「来なさい、男神女神よ。
私はあなたがたを、昇りゆく赤い星、小さな旅する地球へと導きましょう。
見なさい、
彼女は私たちの方へ来ています。
彼女は四百年でコスモンの弧を横切るでしょう」 - 四万年イトワーンの神を務め、二十万年ヨハンマのオリアン長であったリタバカトラヴァは言いました。
「来なさい、男神女神よ。
赤い星へ来なさい。
見なさい、私のオテヴァン、すなわち火の船は、
今まさに一万年の巡航の途上として、あちらへ向かっています。
私と共に来なさい。
私のオテヴァンは十億を運べます。
私は途中で停船し、あなたたちを地上に残し、定命の者たちと共に置きましょう」 - 六万年アウェンタバの長であったチェ・シンは、迅速なる特使たちの軍勢一万人を召集し、彼らに言いました。
「大いなる速度の矢船を備えなさい。
地球がかつて通ってきた古い航路、すなわち彼女が幾千年も旅した地域へ行きなさい。
そして、コスモンの時が近いことを、
精霊界の天界にも、
ほかの物質界にも、
そして地球にも、宣言しなさい。 - 地上の定命の者たちは照らされ、
神々のように、全能者の天界における栄光ある計画を理解させられることになります。
四百年ののち、御父の王国は赤い星の上に建てられるのです」 - グアガの長ボルノテテスは、ラサニティジの庭園、ヌの宮殿において、聖評議会を招集しました。彼らは天空を遠く見渡し、ゆっくりと転がる地球を見ました。そこでは定命の者たちがなお闇の中を手探りで進み、その民は見えざる天界を読み取ることができませんでした。
- そこで彼らは協議しました。
ある者たちは不思議に思いました――地球は存在して以来、精霊界の天界へ送り出した天使が、わずか数千億にすぎないのはなぜか、そして彼らはどこに住んでいるのか。
この豊かな精霊の庭園では、いまだかつて彼らの消息を聞いたことがないのはなぜか、と。
ほかの者たちは、地球の階級の低さを推し量っていました。 - そのとき、ペロニトゥスの女神アタヴィアが語りました。
彼女は言いました。
「ああ、私は地球を思い出します!
二万四千年前、ノエの弧において、
アフが地球の側面を押し潰し、陸地の形を変えました。
飛翔の翼の女神ヒアタがそこにおり、
私も彼女と共に、彼女のエアラヴァナに乗っていました。
ああ、あれは輝かしい世界です。
私も志願者の一人として、四百年のために、そこへ行きましょう」 - アタヴィアが最初の志願者でした。しかし今や、登録された名は火花のように、天の大空で閃きました。
- やがて、計数官たちは合図としてロケットを打ち上げ、一千万人がジェホヴィの呼びかけに応じたことを知らせました。
- そして、貢献した精霊の王国は次のとおりでした。
ロエの沼地のジェイソン、
ケンバク山脈のロドゥス、
タッサハチャ平原のティサインとカルワ、
チョソネの保養地アモス、
そしてトゥエスタの女神メティアシの王国サガマです。 - ボルノテテスは、これらの王国へ迅速なる特使たちを遣わしました。
ある者は五十万マイルも離れたところにおり、ある者は曲がりくねった小道の奥に住み、ぼんやり霞む森の中に隠れており、またある者は、高さも幅も数千マイルに及ぶ山々を越えたその向こうに住んでいました。
ボルノテテスは彼らを召し、ナブロカサクスの港ピアチュ、ゲディスのアーチの下に集め、共に協議し、旅の支度をさせました。 - こうして軍勢がピアティアに集結すると、ジェホヴィは航海と使節の神としてトータガワワを任命しました。
- そしてリタバカトラヴァは、自らの火の船をピアティアへ運ぶよう命じました。
船が到着するや否や、使節団の軍勢一千万人は乗船し、リタバカトラヴァの五千万人の「世界への旅人」たちの客人、また同伴者として、さらに一万倍も遠い世界々へ向かう旅へと出発しました。 - すると、賛美の歌が始まりました。ラッパ奏者たちとエセナウルたちが、二つの楽団――演奏者は総勢百万――によって賛歌を唱えました。
- それから、火の船エアラヴァナは、上へ、外へと昇っていきました。
その光球は大きさにおいて、まるで一つの世界のようでした。
そして蛇がとぐろを巻くような軌道で、一日に百五十万マイル進みながら、はるかな赤い星へ向けて、ますます高く昇っていきました。 - 二十億マイルの彼方に、赤い星――地球――が横たわっていました。
それは神々の拡大鏡によって見え、太陽の周りを、五億マイルの小さな軌道で回っているのが見えました。 - 一日に四億マイルの速さで、エアラヴァナは精霊界の諸世界を駆け抜けました。
幾千年のオリアン長リタバカトラヴァの船は、閃光のごとく飛び出し、ジェホヴィの精霊界の天界を走り抜けたのです。
物質の世界をひと目見るだけで、その定命者と天使の階級を知り尽くす神――彼は、その飛行の最中でさえ、見て知り、なお進んでいきました。 - 解放された天界の軍勢は、五昼夜旅して地球に到達しました。
幾千幾万の精霊の世界、ジヤの森や沼地、星雲、アジ、光の領域、山、川、平原――
ジェホヴィの王国の広大な広がりのうちの、有人の地も無人の地も、数え切れぬ場所を旅しました。 - そして彼らは、地球の渦の境界であるチンヴァト(橋)に来て、そこで立ち止まり、地球と、その無秩序な天界を視察しました。
そこでは四人の偽神が、自らを宇宙の君主であると宣言していたのです。
彼らは一日休息し、また一日で、地球上の定命者と天使の階級と身分を測り終えると、ジェホヴィの子である神の居所――楽園――へまっすぐ降下しました。
【4章】
偽りの、しかし統治しているブッダであるカバラクテスの天界の地ハラクトゥにおける警戒。
- カバラクテスは言いました。
「わが至高なる聖評議会、天界と地球の主神たちよ、耳を傾けなさい。
この日、私の郊外にあるトゥアの王国、そのヴリダトの国境にいた斥候たちは、
まるで一つの世界が燃え落ちるかのような光が天より降下するのを目撃しました。
私に忠誠を誓う臣民たちは、異国の神が彼らの自由を脅かすのではないかと恐れ、
深く動揺しました。
彼らをなだめるため、わが指揮官である主神ハタヴは、
わが意志を知るべく、ここへ使者を派遣したのです。 - しかし、彼らが到着すると同時に、
わが北の王国、天高原イトゥサクからも、
同じく不吉な報せを携えた使者たちがやって来ました。
さらに、わが天界の他の王国からも同様の知らせが届きました。
ある者はかすかにその光を見たと言い、
またある者は火柱のように輝く光を見たと言います。
この堅牢に守られた天界の玉座にある我々の座所から見れば、
それはただ落下する流星のように映ったに過ぎませんでした。 - 語りなさい、わが主神たちよ。
この件について、他に知るところはありませんか」 - 女主神マイティヴィは言いました。
「至高なる神々よ、
この女々しい恐れについては、どうか思いやりをもって受け止め、
私の誇張した表現については相応に差し引いてお聞きください。
私見では、この降り立った星は、
楽園においてジェホヴィを崇拝する神と共にある、遥か彼方の盟友でありましょう。
光の落下した道筋から見て、この星は意図的にあの場所へ着地したのです。
これは、私たちが地上と天界から追放したジェホヴィを、
再び確立しようとする周到な策謀ではないでしょうか」 - 主神フィーボーは言いました。
「異国の神が楽園に降臨してから、まだ一年も経っておりません。
見てください、
今回の神もまた、チンヴァットの彼方、同じ方角からやって来ています。
おそらく前の神は、どこかの領域から遣わされた斥候に過ぎなかったのでしょう。
今、この強大なエアラヴァナに応じた存在がいるのではありませんか?」 - 主神シン・ルーは言いました。
「古来よりこう言われてきました。
『天界が晴れ渡るとき、
各地で割拠する神々に敵対するジェホヴィの崇拝者、すなわち異教徒に警戒せよ』と。
見てなさい、
アジが去り、
私たちの魂が歓喜の夜を迎えようとするまさにその時に、
私たちの奴隷に干渉し、私たちに害をなそうとする不吉な厄介者が現れたのです」 - このように、多くの主神たちが不安に駆られて語りました。
というのも、奴隷制という隠された罪は、主人の良心によって正当化され、表面上は抑え込まれているものの、疑念と恐怖によって容易に苦悩を生むものであり、その悲劇はまだ現実化していなかったからです。 - さらに、カバラクテスの百万の聖評議会員の中には、他国で法を制定する者以上の地位と統治権を長く約束されていた者が数多くいました。
しかし彼らは、千年以上もの間、その名に値する何ものも与えられていなかったのです。 - 彼らの心には、カバラクテスの広大な王国に外的災厄が降りかかれば、自らのために豊かな冒険の道が開かれ、何百万もの奴隷が彼らにひれ伏すという、かすかな希望の火花が残っていました。
- こうして、彼らの舌は忌まわしき偶像――偽りのブッダ――を支持しながらも、彼ら自身の魂は同様に不誠実であったのです。
- 多くの聖評議会員が発言を終えると、カバラクテスは再び語りました。
「わが元帥長に、百万の精鋭なる軍勢を選抜させ、矢舟を用意させます。
その指揮官として、将軍テアンヴェッタスを任命します。
彼をわが名において楽園へ遣わし、挨拶を交わし、
ジェホヴィの息子の滅びた王国を訪れたこの冒険的な神の意志と意向を探らせます。
そして月に一度、我が王国を訪れる自由を与えるのです。
おそらくこの神は、宝石と貴石で築かれた都市や、
至高なる神の宮殿と玉座を目にしたことがないでしょう。
それを見れば、愚かな企てを思いとどまるかもしれません」 - こうして、偽りのブッダの壮麗なる天界から、この天界で造られた中で最も貴重な宝石によって築かれた矢舟が出航しました。
その船には、まるで男神女神そのもののように絢爛豪華に装った百万の軍勢が乗り込んでいました。
一方、テアンヴェッタスは輝く冠と燃え盛る宝石をまとい、富める王国出身の将軍としての威厳を誇示していました。 - 二十万人の奴隷がその船を操っていました。
その多くは地上において仏教僧であった者たちで、将来、腹ばいになって偽りのブッダの玉座を拝し、彼らの至高の理想である神にまみえる特権を得るため、二百年に及ぶ修行期間に服していた者たちでした。 - このようにして、矢舟は栄光の極みをまとい、ジェホヴィの息子の玉座がある楽園へと向かったのです。
【5章】
偽りではあるが現に統治している
神ブラフマー、エンノチッサの天界の王国エタションにおける警戒。
- エンノチッサとその聖評議会がエタションの宮殿に集っていたその時、
エンノチッサに属する三十六もの属王国から使者たちが到来しました。
彼らは動揺し、楽園へと降下する火の船を見たという、
誇張を帯びた報告を携えていました。 - これらすべての使者は玉座の前に進み出て、それぞれの見聞を語り、
属王国の主神たちが抱く恐怖を表明し、
エンノチッサの御心と御意向を伺い知ろうと懇願しました。 - さてここでも、ハラクトゥの場合と同様に、
聖評議会の主神たちは、それぞれの希望と不安を率直に語りました。
ここにもまた、長らく昇天と高位を約束されながら、
ついにそれを与えられなかった多くの主神たちがいました。
彼らは偽りのブラフマーであるエンノチッサへの真心からの忠誠を装いながらも、
内心では、ある冒険心に満ちた神が現れてエンノチッサの王国を打ち砕き、
その戦利品によって自らの天界の王国を得ることを密かに願っていたのです。 - そのとき、エンノチッサは語り出しました。
「聖霊の御名において、私はあなたがたすべてに感謝します。
そして、あなたがたの忠誠に報いるため、
私は謙虚なる神として、あなたがたの望みと意向に応えましょう。 - まず第一に、この畏れ多き我らの王国が、
あなたがたにとって永遠に安息できる至高の天界であり続けるために、
私はこのたび来訪した神の企図を探り知るべく、最大限の警戒を払いましょう。 - 見なさい、
私はそこへ、燦然と装われ、
すべて冠を戴いた百万の主神たちを乗せた矢舟を派遣します。
その総指揮には、主神長コシマタラを据えます。 - わが名において、また聖霊の名において、
わが軍勢はこの神に挨拶し、
月に一度、この地への訪問の自由を与えると伝えるでしょう。
おそらく彼は、至高なる神とはいかなる存在かを、まだ知らぬでしょうから」 - こうして、エタションにおいてかつて見たこともないほど壮麗な矢舟が造られ、
宝石で飾られた冠を戴く百万の主神たちが主神長コシマタラの指揮のもとに乗り込み、
彼らもまた楽園へと急行しました。
【6章】
イスラム教の天界とされる、
トートとも呼ばれる神ガブリエルの天界の王国カラホレドにおける警報。
- 偽ムハンマドの天界カラホレドの聖評議会の主神たちが、
火の船が楽園に降り立ったことについて、希望と恐れを語り合っていた時、
トート、またの名をガブリエルはこう言いました。 - 「ここに恐れを抱く者は語りなさい。恐れぬ者もまた語りなさい。
私は、私の主神たちと聖評議会の真意を知りましょう。 - 見なさい、
私は戦士の神です。
私は三位一体の神々のように、平和を唱えながら戦争を行うことはしません。
私は戦争を宣言し、それを実際に遂行します。 - 私はルーイアモンを創りました。
彼が自らをクリステとして確立しようとした時、私は彼を立てました。
しかし彼が私の正義を否定した時、
私は彼が偽クリステであることを、天界と地上に暴きました。
そして彼が、約束した天界の王国を私に与えることを拒んだ時、
私はそれを奪い、自らの王国として確立しました。 - 私はお前たちを聖評議会の主神とし、
地上から千の偽主神を追い払い、
人間の神託所を打ち砕きました。 - それならば、異国の神が地球の天界に来たところで、何を恐れる必要がありましょうか。
見なさい、
この天界は地球に生まれた者たちのものです。
異国の神々は、自らが生まれ育った世界へ帰ればよいのです。 - もしこの神が、ジェホヴィの神のために私と戦うために来たのなら、来るがよい。
彼か私のいずれかが地獄に投げ落とされるまで、戦い続けよう。 - 私は、勇敢な女神アシュタロスを地獄に送ったではありませんか。
その後、強大なバアルを、
さらにアルゴスの神々、ローマの神々をも沈黙させ、責め苦に落としたではありませんか。 - さあ見なさい、
私は百万の軍勢を擁する矢舟を楽園へ送り、
この冒険好きな神に、あえて戦いを挑発しよう。
異国の神が他神の天界で何を企んでいるのか、
漠然とした憶測に怯えて生きるより、
互いの力を試し、誰が倒れるかを明らかにする方がよい。 - それゆえ、私の元帥は、火と水の矢を備えた矢舟を用意し、
この冒険のために百万の戦士を選抜しなさい。
その指揮は、私の戦士、主神ジュスティンに委ねます。 - 彼は楽園へ赴き、ガブリエルの名において挨拶し、
何の権利によって、我が聖なる王国の近くにまで踏み入ったのかを問いただすのです」 - こうして、トートは命じたとおり、矢舟を楽園へと派遣しました。
【7章】
偽クリステであるルーイアモンの天界の王国ハプエンディにおける警戒
- 他の三人の偽神の天界の王国に起こったのと同様に、
クリステを僭称したルーイアモンの天界の王国の首都ハプセンディでも、警戒が高まりました。 - ルーイアモンのさまざまな下天の王国から派遣された数百人の使者が、
楽園に降り立った大いなる光の出現と、
それに対する下天の主神たちの驚愕を報告し終えると、
聖評議会はルーイアモンの玉座の前で発言しました。
ある者はこの前兆を重大な脅威として誇張し、
ある者はルーイアモンの天界の王国の常備軍を倍増すべきだと提言し、
さらに他の者たちも、数多くの意見を述べました。 - 何千人もの者が語り終えた後、ルーイアモンが口を開き、こう言いました。
- 「至高なる天界の王国に仕える、賢明にして聖なる主神、そして神々よ。
あなたたちの叡智と示唆は、まことに偉大でした。
それゆえ今、聖霊の光によって、わが布告を聞きなさい。 - 楽園に来訪したこの異界の神のもとへ、
私は百万の強兵を乗せた火の船を派遣します。
彼らは皆、宝石と王冠、王侯の装束を身にまとい、武器を携え、
わが属性の象徴として、タウ(雄牛)とアイレス(子羊)の盾と船首像を備えるでしょう。 - 見なさい、
私は彼のもとへ平和の子羊として遣わします。
しかし同時に、槍と剣をも遣わすのです。 - 火の船とその軍勢の指揮官には、アジュドゥスを任命する。
彼には司教冠と三角形、そして刻印された輪の冠を戴かせましょう。 - そして、この異界の神に伝える私からの言葉は、次のとおりです。
『聖霊と子の名において、挨拶と愛を捧げる。
見なさい、
至高にして聖なる天界、ハプセンディの王国は、あなたに対して自由に開かれている。
至高なる神、そして最も偉大な天界の王国の統治者は、
あなたの意志と意向を知りたいと望んでいる。
もしあなたが善良で聖なる務めに携わるつもりであるならば、
見なさい、
あなたの利益と名誉と栄光のための務めを用意しよう。
また、わが民の復活のために、あなたが成し遂げるすべてのことに対し、
私は正当な報酬を、我が手から与えるであろう』」 - こうして、精巧な細工が施された火の船が、絢爛豪華に用意されました。
そして、アジュドゥスとジュスティンに率いられた百万の軍勢が、主神として戴冠され、
ジェホヴィの息子、神が座する天界の楽園へと出航しました。 - 火の船を操るために、四十万人の奴隷が用いられました。
彼らはかつて地上で教皇、大司教、司教、枢機卿、司祭であった者たち、
また二百年間の拘束(彼ら自身は煉獄であると固く信じていた)に
服していた者たちの霊魂で構成されており、
最終的には宮殿のアリーナを腹ばいで這い進み、
彼らにとって至高の神であり救済主であると信じていたルーイアモンを、
間近に拝する特権を得ることを目的としていました。 - これが、楽園に送られた火の船の壮麗さと、その目的でした。
【8章】
楽園の神について
- エスは言いました。
「ジェホヴィの光が神のもとに来て、
『行きなさい、
人間たちに大海を渡らせ、西の大陸を築き上げさせなさい』
と告げた後、
神は、四人の偽神が支配する四つの天界の王国を
贖い立て直そうとして努力することをやめ、
ジェホヴィの王国のために、より広大な地上の拠点(足場)を取り戻すことへと、
その力を振り向けました」 - そこで神は、楽園からメルカザドという者を地上へ遣わし、主神として戴冠させ、
彼の配下に一万の天使を授けて、グアタマへの移住を霊感によって促し、
さらに東方の民にその国土を知らしめるようにしました。 - そしてメルカザドは、その軍勢とともに来て、
この目的にふさわしい定命の人間たちの資質と選抜とを確かめました。
さらにメルカザドとその軍勢は、
ジェノヴァ出身の定命の人間コロンボ(コロンブス)を立て、
彼に十分な数の乗組員を集めさせ、霊感を与えて、船をもって西方へと向かわせ、
大海を渡らせ、世界の地勢とその計画を探らせました。 - こうして、神がその聖天使たちを通して与えた霊感により、
コロンボは西方の大陸を発見しました。
しかし彼自身は、自分が霊感のもとにあることを知りませんでした。 - このことのすぐ後、精霊界から天使の軍勢が、楽園における神の玉座のもとへ降り、
コスモン時代の到来に備えるため、神とともに働くようになりました。 - さて、メルカザドから神に報告されたコロンボの成功のゆえに、
神とその天使たちが、天上の王国である楽園において喜んでいた、
まさにその同じ時に、
見てください、
リタバカトラヴァの精霊船が到着したのでした。 - 神は精霊の者たちを大いなる歓喜をもって迎えました。
そして、しかるべき儀式の後、神は三日間の休息を宣言しました。
すなわち、楽園の天使たちが、ジェホヴィの御前で喜ぶためでした――
幾百年も続いたアジが今まさに崩れ去りつつあること、
コロンボが成功したこと、
そして精霊の者たちが来訪したことのゆえに。 - 実に大いなるものがありました。
すなわち、楽園の十億の天使たちの喜び、賛美、音楽、そして歓声が。 - 三日が終わると、トランペットが鳴り、
神の聖評議会が玉座の前へ招集され、労働が再開されました。
すると神の王国の諸々の場所から元帥たちが、弟子や労働者を呼び集め、
それぞれの部署へと退きました。
聖評議会は神の前の席に戻り、神は玉座に昇り、秩序は整いました。 - そのとき神は、精霊の神々――
チョンリン、テッチャヤ、チェ・シン、ボルノテテス、アタヴィア、トータガワワ――に、
来て玉座を敬うよう命じました。
そこで、これらの来訪の神々は命じられたとおりにしました。 - そのとき神は語って言いました。
『おおジェホヴィよ、
あなたの息子リタバカトラヴァに、私はいかなる貢ぎを捧げ得るでしょうか。
彼の臨在の光と栄光を、私と私の聖評議会に与えたまえ』 - そこで、聖評議会の一百万の者が皆起立し、さらに神々もまた皆起立しました。
神は言いました。
『来てください、
わが玉座を敬いください』 - そこでリタバカトラヴァは歩み寄り、神の玉座に座りました。
彼が座ると、神は他の者たちにも座るよう命じました。
そしてそののち、リタバカトラヴァは立ち上がり、言いました。 - 『地球とその天界の神よ、
あなたは私に大いなる栄誉を与えてくださいました。
ジェホヴィの“御位格”の光が、
天と地のすべての王国に夜明けのように差し始めますように。 - しかし、神よ、
忽ちの成功を望んで思い上がってはなりません。
私は、多くの物質界がコスモン時代へ到達するのを見てきました。
けれどもそれは、新たな誕生のようなものであり、
痛みをもって生み出され、多くの労苦を伴うものなのです。 - コスモンが来る前に、
あなたのもとには、なお幾世代もの定命の者が生まれて来ねばなりません。
山小屋の四つの暗い隅が、あなたに襲いかかり、
あなたの手の業とジェホヴィの御業とを滅ぼそうとするでしょう。 - 四人の偽神は、死に至るまであなたと戦うでしょう。
彼らが地獄へ落ちて初めて、ジェホヴィの王国は来るのです。 - あらゆる惑星世界において、これは常に同じです。
ある四人の偽神が起ち上がり、物質界とその天界とをわがものにしようとします。 - 彼らは真理を唱えながら偽りを行い、平和を唱えながら戦争を行います。
彼らはジェホヴィの“御位格”とその御業を妨げるために、
定命の者と天使とを、あらゆる悪へと駆り立てます。
しかも彼らは、自分こそがジェホヴィ、
すなわち真の創造主であるとさえ僭称するのです。
そして定命の者たちに、彼らをそのように見なすよう唆します。 - あなたの民がジェホヴィを告白し、偽神を信じないなら、
見なさい、
偽神らは他の者たちをそそのかして、
あなたの民に襲いかからせ、滅ぼそうとし、
あるいは激しい苦痛で苦しめようとするでしょう。 - それでもなお、あなたとともに事は成り、
ジェホヴィは地球全土において、また地球の天界において勝利を得るでしょう。
人も天使も自由となり、もはや誰も彼らを恐れさせる者はなくなります』 - リタバカトラヴァは語り終えて座りました。
すると突然、彼の頭上に大いなる輝く光が集まり、
その光の中から声が響き出て言いました。 - 『全地球は私のものであり、水も、地上の上にある空気も私のものです。
これらはわが身体と“人格”の部分です。
私は人を、それらを所有させるために創造したのではなく、
その上に、その中に住まわせるために創造しました。
私はこれらの相続の地を、すべての人に等しく与えたのであり、
いかなる人にも、またいかなる国や民にも、
その一部を与えて与えない、ということはしていません。 - しかし私は、これらに自由と特権を与えると同時に、
人に糧と扶助を引き出す権利を与えました。 - すべての人はわが子です。
私は彼らを等しく、意識ある存在として創造し、
全地、地のすべての水、地の上の天空の空気に対して特権を与えました - 私は彼らを兄弟姉妹として創造しました。
部族も、人種も、肌の色も、体の大きさもさまざまです。
それでもなお、私のやり方によって、
私は彼らを皆、私が定めた道においてそれぞれの栄光を得る者として創造しました。 - 草創の時代、
見なさい、
私は、人が私の意図した栄光へと開かれてゆくために、
ある特定の大陸と場所に人を保っておきました。 - しかしコスモンでは、私は大海と海と川の門を開き、すべての民に言います。
出でなさい、
あなたがたの兄弟たちを見なさい。
この国へ、あの国へ行き、
わが家族のうちに、私が確かめ示してきたものから叡智を学びなさい。
すべての民の上に行ったわが手の経験と実践によって、互いに有益となりなさい、と。 - ある者には背の高さがあり、ある者には低さがあります。
ある者には健全な歯と骨、整った手足があり、ある者には慧眼があります。
ある者には人口の密集とよく耕された土地があり、
ある者には質素な食と長寿があります。
それゆえコスモンでは、人はあらゆる国へと旅し、
国と国とが交わり、叡智によって益を得て、
全体から選び取られたあらゆる栄光を備えた新しい種族を生み出すでしょう。 - 人はもはや、
この神やあの神の教義、
この救世主やあの救世主の教義、
また太古の書物、古き時代の霊感によって縛られることはありません。
むしろ、人は自分の益と自分の叡智のために、
わが神々とわが天界から霊感を得る方法を知るようになります。 - また、一つの国が他国を裁いて「異教徒」と叫ぶこともなく、
一つの民が他の民を裁いて「異端」と叫ぶこともありません。 - 見なさい、
裁くのはただ私のみです。
戦争に携わる者、戦士を抱える者、砦や武器庫を保持し、死の武器を用いる者、
また、私が生きて創造したものを殺し、その肉を食べる者すべての上に、
わが印はあります。
そのような者は皆、わが目には異教徒であり、野蛮人です。 - また彼らは、悪を探して国から国へ渡り歩くのではなく、
善と叡智と徳を求めて渡り歩くでしょう。 - わが神々は、これらの目的のために、
すべての国と民に仕え、彼らを平和と調和のうちに結び合わせ、
鎖されていた国や民の港を開き、戦争と破滅の栄光を捨て去るよう説き、
国と民とが互いに受け入れ得るものとなるようにするでしょう』 - 光の御声は止み、神の玉座の周りは、黄金の炎の海のようでした。
- リタバカトラヴァとその軍勢が出立する時が来ました。
そこで彼は降りて玉座の足元に座りました。
すると神が降りて来て彼の手を取り、言いました。
『立ち上がってください、ジェホヴィの息子なるオリアン長よ、
あなたの道をお行きください。
御父が、あなたとあなたの民を呼んでいます』 - そこでリタバカトラヴァは競技場へ降り、
「コスモンの夜明け」の印で挨拶しました。
神はそれに、「ジェホヴィの名において堅固であれ!」の印で応えました。 - それからリタバカトラヴァとその軍勢は、
光球が大陸ほどの大きさもある怪物船オテヴァンへ乗り込みました。
やがてエセナウルスとトランペット奏者が「全能なる御方への讃美」を唱える中、
その船は基盤(停泊所)から動き出し、ゆっくりと上昇し始めました。
楽園に集まった幾千億もの者たちの拍手喝采に包まれながら」
【9章】
- エスは言いました。
「さて見よ、リタバカトラヴァの船が上方へと昇り、
まさに出立しようとしていたその時、四人の偽神の火の船が楽園に到着しました。 - そして、その船々に乗っていた軍勢は、オリアン長とその軍勢に面会するという、
彼らが豪語していた大胆不敵な企てが阻まれたために、当惑し、かつ怒りました。 - また火の船の者たちは互いを見て、憤り、嫉妬し、
さてどうすべきか分からず途方に暮れました。
彼らの誰一人として、ジェホヴィの息子である神と協議しようとはしませんでした。
というのも、それぞれが仕える偽神から、そのように命じられていたからです。 - そこで、火の船がしばらくの間、その壮麗さを誇示しながら周囲を巡航した後、
三隻は去り、ルーイアモンの軍勢の火の船だけが残りました。 - この船の船長は言いました。
『私がここへ来て、異国の神がすでに去っていたのを見ただけでは不十分である。
何が語られ、何が行われたのか、
そしてこれらジェホヴィの崇拝者たちが何を企てているのか、突き止めてやろう』 - そこで彼は脇へ寄って船を繋ぎ留め、
彼とその軍勢は絢爛な装いのまま楽園の住民たちと語り合い、
ことに、人々の間にこれほど大きな歓喜がある理由を問いただしました。 - すると、民のうちの一人が油断して言いました。
『見なさい、
私たちが喜ぶのはもっともなことです。
ジェホヴィの息子である神が、定命の者のための新たな地上の足場を
霊感によってお示しになったのです。
神はコロンボを大海の彼方へ導き、偉大なる霊魂ジェホヴィのみが崇拝される
新しい国を、神に示されたのです』 - こうして火の船の船長は、神が世界を贖い立て直すための計画の一つを見いだしました。
しかし船長はその喜びを表に出しませんでした。
やがて彼とその軍勢は船に戻り、
偽クリステであるルーイアモンの天界ハプセンディへ向け、
急ぎに急いで去って行きました。 - ルーイアモンがこの事を知った翌日、
彼は、コロンボが出航した諸国の定命の者たちの間に反乱を起こさせるため、
七百万の戦う天使を乗せた軍艦を派遣しました。 - そしてルーイアモンの戦天使たちは、
霊感によってスペインの支配者たちをコロンボの敵に回らせ、
彼を牢獄へ投げ込みました。
こうして、コロンボと神の玉座との間に繋がれていた霊感の鎖は断ち切られました。 - その間にルーイアモンの天使たちは、
自分たちと同類の定命の者の船と船長たちに急ぎ大海を渡らせ、
コロンボが発見した国々へ向けて急行させました。 - こうしてルーイアモンの定命の崇拝者たちはグアタマへ渡り、
ルーイアモンもまた彼らとともにグアタマへ上陸し、
この広大な地に自らを確立するため、
偽クリステに仕えると誓った十億の天使戦士を、そこに駐留させました。 - 神は、これらの国々にすでに悪が根を下ろしているのを見て、
見てください、
異端審問に関してジェホヴィの戒めに従い、
いっそう強くこれを成し遂げようと決意しました。
ジェホヴィは次のように仰せになっていたからです。 - 『ルーイアモンが異端審問を行い、望む者を死に処すのを許しなさい。
そうすれば、ローマ、ヴェネツィア、ナポリ、および他のすべての都市と国々において、
彼が殺す者たちの霊魂は、その場所に留まり、復讐心を抱いているでしょう。
そして、あなたがこれらの都市から守護天使の軍を引き上げる時が来ます。
そのとき見なさい、
この復讐の天使たちが現れ、この偽神とその王国に対して怒りを注ぐでしょう』 - そこで神は、悪がその道を進むに任せるという決意を強くし、
偽クリステが定命の者を苦しめていたすべての国々において、
神は守護の軍勢を引き上げ、それらの国々と、それらの天界を、成り行きに委ねました。 - すると事は成り、復讐の天使たちが戦いのために現れました。
彼らは他の天使たちと戦い、また定命の者にも戦わせるために取り憑き、
すべては偽クリステに敵対しました。 - このようにして、ルーイアモンの教義が分裂するための扉が開かれました。
そしてそれは最終的に、偽名のもとに掲げられていた三位一体も、聖霊も、
そしてルーイアモン自身も、完全に転覆することへと至るのでした。 - こうして、地上においても、ルーイアモンの天界においても、
彼自身とその教義をめぐる戦争が再び始まりました。 - 事態をさらに悪化させるため、
ルーイアモンは地上の王国であるローマに天使の使者を据え、
教皇たちに霊感を与えて、定命の者を異端の罪で鞭打ち、
投獄し、死に処させました。
これらの事は、クリステと聖霊の名において行われました。 - すると事は成り、ルーイアモンの地上の教義や統治について、
何らかの言葉や思いを述べ、それを省察する者は、誰一人として、
この偽クリステの定命の使者と天使の使者の犠牲にならずにはいられなくなりました。
まことに、これら人間の都市の多くは、闇と悪の天使に取り憑かれていたのです。 - 時が経ち、見なさい、
復讐を愛する霊に霊感された定命の者たちが、
ルーイアモンの教皇や枢機卿たちに敵対して立ち上がり、
人が自ら考える権利を否定したことに抗議しました。
彼らは自らをプロテスタントと呼び、
真のクリステと偽りのクリステ――二つのクリステがある――と告白し、
さらに、自分たちこそ真のクリステの崇拝者であると称しました。 - それでもなお、彼らもまた悪しき天使の霊感のもとにありました。
というのも、彼らもまた敵対者を焼き、剥皮することにまで及んだからです。 - そして神は、今こそユーロパの西の諸国民に、
偉大な学問、科学、哲学を霊感し、
西方への移住を霊感する時であることを予見しました。 - そこで神は天使を遣わし、人に再び望遠鏡と印刷の術を教え、
また王たちの霊的権威に疑問を抱くよう、人に霊感しました。 - このようにして、ルーイアモンの力は、
その分裂し混乱した王国を管理することに大きく縛り付けられる一方で、
神の聖天使たちは、来るべきコスモンの時代のために、
正しい発展の道を追い求めたのでした」
【10章】
- エスは言いました。
「神は、コロンボが発見した地上の諸地域に、
ルーイアモンの戦天使たちが侵入してきたのを見て、身を引き、
こう言いました。 - 『見なさい、
私はこの出来事を、来るべき時において、
偽りのクリステに対する証拠とし、またジェホヴィへの証言として用いましょう。
それゆえ、私は天使の軍勢を引き上げ、
しばらくの間、グアタマの中央地帯を放棄します。 - その時、これらの地に住む定命の人間は、
平和にも、正義にも、学問にも、科学にも、発明にも、
太陽の下にあるいかなる善にも繁栄しないでしょう。
なぜなら、ルーイアモンの戦天使たちが彼らに取り憑き、
築き上げては破壊するからです。
ヨドパン人アリアテスの民は滅ぼされ、
イトゥアン人とその都市は荒廃するでしょう』 - 神の言葉どおり、グアタマの中央部は海から海まで、
偽クリステ・ルーイアモンの戦天使たちの支配下に置かれ、
彼らは戦士となり、破壊者となりました。
そこには平和も知恵も、太陽の下にあるいかなる善も育たず、
人々は盗賊、放蕩者、戦士、殺人者、そして偽クリステの偶像崇拝者として
生きるようになりました。 - 神はこう言いました。
『私は北へ向かい、ユーロパ西岸へ行きましょう。
そこで、私の天使の軍勢は、
良心のゆえに、すなわちジェホヴィのために、
別の民がグアタマへ移住するよう霊感を与えます。 - そして、私が大海を渡らせる者たちこそが、
やがてグアタマを継承することが、後の時代に証明されるでしょう。
彼らは平和と徳と知恵と学問と発明のうちに繁栄し、
後世の人々は、ルーイアモンの支配地にいた民と、
北方に住む私の民との違いを目の当たりにするでしょう』 - こうして神は天使の軍勢を西ユーロパの諸派に遣わし、
人々に良心のゆえにその地を離れるよう霊感を与えました。
霊感を受けた者たちは海を渡り、グアタマに上陸し、
その地をプリマス・ロックと名付け、
『神のため、そして自由のために、我らの創造主よ、我らを助けたまえ』
と唱えました。 - しかし彼らは、「クリステのために」あるいは「聖霊のために」とは唱えませんでした。
- それでもなお、ルーイアモンの戦天使たちは彼らに付き従って海を渡り、
人間の行いを見届けると、人間の船に乗ってユーロパへ戻りました。
これらの天使たちは、定命の人間の同伴なしには海を渡れないほど、
階級が低かったからです。 - 彼らは帰還すると、グアタマで人間が行ったことを天使長たちに報告し、
その天使長たちはルーイアモンの天界ハプセンディへ使者を送り、
彼の意志を問いました。 - ルーイアモンはこう命じました。
『グアタマを占拠したすべての人間に取り憑くに足る十分な軍勢を送れ。
さもなくば、この地はジェホヴィの手に落ちてしまう。
容赦するな。
クリステと聖霊の名において、すべてを占拠するか、さもなくばすべてを滅ぼせ』 - こうして、ルーイアモンと神との関係において、次の出来事が起こりました。
- 神は、ジェホヴィのために、
北西ユーロパに住む、
心においては信仰を持ちながらも儀式や式典を実践しない人々、
すなわちクエーカーと呼ばれる者たちに霊感を与え、グアタマへ移住させました。
彼らは決して戦争に加わらず、口論せず、
意見のために誰とも争わないと、ジェホヴィと誓約していました。 - しかし、ルーイアモンの憑依天使たちは彼らの植民地に襲いかかり、
皮を剥ぎ、焼き払い、絶滅させるよう人間を唆しました。 - そして、ルーイアモンの天使たちは、
グアタマに移住するかもしれない他の信仰者たちを待ち伏せするように
人間を唆しました。 - 神は言いました。
『これらの苦難を記録しなさい。
なぜなら、コスモンにおいて、
それらは天界の力が人間に及ぼした証言となるからです』 - こうして神は、これらの出来事が歴史に刻まれるよう、
ルーイアモンの天使たちがコットン・マザーを育て、
憑依することを許しました。 - そして、コットン・マザーは邪悪な行為を行っただけでなく、
自らをクリステの崇拝者として記録に残しました。
彼の言葉は以下の通りです。
——————————————————————-
1682年9月
老いぼれの愛するジョン・ヒギンソンへ:
現在、海上には一隻の船が航行中です
(ロンドンの友人イシアス・ホールドクラフトが最後の小包で8月中に出航すると知らせてくれました)
船長R・グリーンワスが『ウェルカム』号と名付けたこの船には、クエーカー教徒と呼ばれる異端者や悪党が100人以上乗っており、その先頭にはW・ペンがいます。
よって、議会はブリッグ『ポーパス』号のマラキ・ハクステット船長に秘密命令を下しました。『ウェルカム』号の船をコッド沖でできるだけ待ち伏せし、ペンとその不敬虔な乗組員を捕虜にするよう。そうすれば、主神は、この新しい国で、この民の異教徒たちによって嘲笑されることがなくなり、栄光を与えられるでしょう。
バルバドスに全部売れば、大量の略奪品が手に入る。そこでは奴隷がラム酒と砂糖で高値で売れる。そして我々は、悪人を罰することで主神に大いなる奉仕をするだけでなく、主神の使者と民のために利益をもたらすのだ。キリストに心を込めて。
コットン・マザー
——————————————————————- - 神がグアタマにジェホヴィを確立しようとするに際し、
このような試練が与えられたのです。
しかし、最も激しい闘争はまだ始まってもいなかったのでした」
【11章】
- エスは言いました。
「聞きなさい、地よ。地の天界よ。
このジェホヴィの王国において、ジェホヴィの道が、その神を通して語られます。
すべての事が、正義の最終的勝利のために、
いかにして成し遂げられるかを理解しなさい。 - さて、精霊界の天使たちが楽園に来た後、
神が助けを求めて祈ったその祈りに応え、
神は自らの軍勢を、地上の全域と、その天界の全域へと分けて配置しました。
それは暴力的手段によって急に勝利するためではなく、
後の世に、人間がジェホヴィの叡智と栄光を理解するためでした。 - そこで神は軍勢を十一の部隊に分け、
地上のために四部隊を、地上の天界のために七部隊を設けました。 - そして地上の四部隊の長として、
イーゼン、カーン、ア・チョ、ラカシュを任命し、
彼らを堕天――四人の偽神の天界の王国へ遣わし、
そこから地上を守る警護を据えました。 - 神は彼らそれぞれに十億の軍勢を与えて共に働かせました。
そして、その軍勢が選抜され、
神の玉座の前に来たとき、神は彼らにこう告げました。 - 『四人の偽神は、成し得るかぎりの善をすでに成し終え、
今やただ、定命の人間と天使を闇へ導くだけです。
それゆえ、私はまもなく、彼らを、そして地上から
彼らに与えられている供給を断ちます。
その日その時、天界には危険が訪れるでしょう。 - なぜなら、堕天の天界には、
偽ブラフマー、偽ブッダ、偽クリステ、偽ガブリエルを確立するために、
不慮の死を遂げさせられた霊魂が三億以上いるからです。 - さあ、それぞれ自分の持ち場へ行き、知恵と力を備えなさい。
これらの霊魂を厳重に見張りなさい。
彼らが復讐のために群れ集まるなら、
彼らは自分たちの神々を地獄(無秩序)へ投げ捨てるでしょう』 - 彼らは声をそろえて答えました。
『ジェホヴィの御心と、あなたの御心が成就しますように!』
そして彼らは挨拶して去りました。 - 次に神は、聖なる十一柱のうち
残る七柱――
ヨペス・ロエ、リカル、ヴァドゥアン、アルドルフス、
ユテミス、ザハウェ、イェドナ――を、
彼らの七十億の軍勢とともに召集し、こう言いました。 - 『見なさい、
二千年以上も準備してきた十一の王国が、
今や開かれ、四人の偽神の王国へ通じる道(通路)も設けられます。
私は彼らを追い出し、彼らとその王国を地上から永久に除き去る時が近いです。 - 反乱を防ぐため、二百億以上いる彼らのドルジャを移送する場所と船を用意しなさい。
さあ、それぞれの持ち場へ行き、私の命令の時までに備えを整えなさい』 - 彼らは全員一致で答えました。
『ジェホヴィの御心と、あなたの御心が成就しますように!』
そして彼らも挨拶して去りました。 - この後、神は精霊界の男神女神十二柱を
『断絶の軍勢』に任命し、
必要に応じて、彼らと共に働く六十億の天使を割り当てました。 - 神はこの十二柱に言いました。
『時が来たなら、あなたがたは六十億の軍勢を率い、
四人の偽神とその王国が生き延びるために依存している
地上の供給のすべてを断ちなさい。 - そうすれば、彼らの王国は無秩序と崩壊に陥ります。
彼らのドルジャは解放され、誰も彼らを止めることはできません。
彼らは神々の王国を襲い、徹底的に略奪し、
偽神たちを地獄(無秩序)へ投げ込むでしょう。 - それゆえ、私の使者が示す場所へ行き、
私の手から来る時と合図まで、万事の備えを整えなさい』 - こうして十二柱の神々は挨拶し、それぞれの任務へと出発しました。
- 当時、ジェホヴィの息子である神の計画、
また地上のあらゆる場所と、堕天(最下層)の天界へ遣わされた
軍勢に与えられた目的と働きを知っていたのは、
聖評議会と男神女神たちだけでした。 - それでも神は役人たちに、
楽園の玉座と結ぶ「光の連絡線」を保ち続けるよう命じました。
それによって、地上の全周において、
同一の瞬間に同時行動が現れるようにするためでした。 - さて、偽神たちが楽園へ送った火の船と乗組員のうち、
ただ一つ、ルーイアモンの船だけが、
精霊界の神リタバカトラヴァに会えなかった
無念と失望を語るために戻って来ました。 - 他の三隻は、百万の軍勢を載せ、冠を戴き、
豪奢に飾り立てられていたがゆえに、
それぞれ別の天界へ去り、自分たち独立の三つの王国を打ち立てようと決意しました。 - これらの天使の軍勢の多くは、
何百年も前から、数百万の奴隷を擁する属王国を与えると約束されながら、
いつも先延ばしにされ、ついに落胆していたのです。 - それゆえ彼らは、王座と首都を築くにあたり、
自分たちの装飾・装備を自分たちのものとして
取り込み、整えることを決意しました。 - こうして、エンノチッサが送り出した火の船は天界へ戻りましたが、
エンノチッサのもとへは戻りませんでした。
カバラクテスの火の船も天界へ戻りましたが、
カバラクテスのもとへは戻りませんでした。
ガブリエル(トート)の火の船も天界へ戻りましたが、
彼のもとへは戻りませんでした。 - 彼らは皆、ほぼ同じやり方を取りました。
すなわち、住む場所を見つけると火の船で巡回し、
人々を誘い、
自分たちの領地へ連れ込んだのです。 - そして主人たちが気づかないうちに、
彼らは天界の王国を所有し、数億の奴隷を抱えるに至りました。 - 三人の偽神――エンノチッサ、カバラクテス、ガブリエル――は、
臣下たちの背反的行動を聞くと、
それぞれ、その僭称者たちに対して宣戦布告しました。 - この小さな始まりから、さほど年を経ぬうちに、
これら三偽神の王国は、あらゆる方面で大戦争に呑み込まれました。
ただしその戦争は、いずれも各王国の内側で起こる内戦でした。 - このことが、ジェホヴィの息子である神に、
人間と天使の救済のための二つの偉大な計画を推し進めさせました。
すなわち、チャイネヤのカユアン(儒教徒)
――ジェホヴィの崇拝者たち――を保護すること、
そしてグアタマの国をルーイアモンの支配から解放し、
自由な国として建てることでした。 - そこで神は、まずカユアンを守るに足る天使の守護軍を整えるや否や、
全力をグアタマとその天界へ注いだのでした」
【12章】
- 地上の天界がこのように、
戦争と、予期される災厄と、奇怪な教義によってかき乱されていたころ、
偽クリステ、ルーイアモンの霊感のもとで行われた
異端審問の犠牲となった七千の天使の軍勢が、
神の玉座の前、楽園へと来て、神に謁見を願い出ました。 - そこで、元帥長が玉座と聖評議会の前でその来訪を告げた後、
神は彼らに近づいて語るよう命じました。 - すると代表者たちが進み出て語りました。
彼らは次の者たちです。
ロクス、エステラ、コセイカス、マーティン、アジェディオ、バートン、
ガーデナー、オギエ、イサガデス、ソーントン、ウィンセラウス、ヘプバーン、
アウトヌス、ハーグ、ボスナ、ヒジャス、セダシウス、プラハ、セプトゥルス、
ティリナエ、ポーシャ、フエッサ、バーム、ドニア、サレッカ、ソロモン、
ジョリフ、ガリレオ、セガ、スピノラ、サットン、ジヌーテス、シラッハ、
オベネス、ペラション、ベルティモ、フェイルドナス、プベルタス、
クイドナトゥス、パーリア、スザラスガ、ヴォッチガンハイム、ジビエ、
ドスパストニトゥス、ライベランツ、ジャスマン、オロフ、マイヤー、
リッツ、ヘルマン、ドルチェ、モーガン、ルフテボルト、ヨカムシュタイマー、
ボルヒ、カラス、ラドビー、ヤントス、ルハイム、フェッチ、ブリニー、
キャサリン(女王)、ランバート、ホルト、レン、サヴィヒト、ジョン、
バーンズ、サンウォルト、ビアーズ、ドラムフォルト、ネカイロ、
ヘムステッド、ワイト、トゥース、カービー、アスキュー、ウルフ、バーソルフ、
ブラウン、ウィシャート、ミル、サダラク、ゲイポン、ハットン、サマセット、
ライリフ、ベッドフォード、ウェーレン、ゲイソン、ダーシー、ウォレス、
テュドン、テイラー、ファラー、ジョーンズ、ホワイト、マイヤーズ、
ヘンリー、アティーノ、パーシー、アリエス、フラワー、ジョセフ、
ミルン、ウォーン、シンプソン、ラティマー、リドリー、クランマー、ラング、
ペス、ブラッドブリッジ、ウォルスタイン、アリン、ジェシー、オームズ、
ステイヴソン、ドナルド。
彼らが述べた趣旨は次のとおりです。 - 「最も聖なる神、ジェホヴィの息子よ。
愛と、憐れみと、怒りのうちにご挨拶申し上げます。 - 私たちは神ではなく、清くもなく、聖なる者でもありません。
ゆえに憐れんでください。 - 私たちは幸福ではありません。
真理を求める苦闘の中で、不当に扱われてきたと感じています。
ゆえに憐れんでください。 - 私たちは泥の穴の中に生まれ、汚れた衣をまとっています。
ゆえに私たちに慈悲をお示しください。 - 私たちは清い水を求めています。
身を洗いに行きたいのです。
ゆえに私たちを導いてください。 - 私たちは、狂った狼でさえ誇るほどの力を持っています。
ゆえに私たちを用いてください。 - 私たちには、神にふさわしい慈悲や赦しがありません。
ゆえに私たちに荒仕事をお与えください。 - 実際その仕事とは、
正しいか誤っているかを見分けるために、
髪の毛一本を裂くほどの微細な判断すら要しないような仕事です。 - 私たちは偽クリステへの復讐で腹を満たしたいのではありません。
神よ、もう一段高く進みたいのです。 - もし、罪なき子羊が狼に追われるようなことがあるなら、
私たちに駆けつけることをお命じください。
そして子羊を救わせてください。 - 今、あなたがグアタマを、
神々と救世主たちの支配から解放して建て上げようとしておられる、
という噂が私たちの耳に届きました。 - こういうことなのです。
私たちはすでに浄化への道をかなり進んでおり、
もはや偽クリステの天使たちを捕らえて地獄へ投げ込むことはできません。 - それでも私たちは、潔癖すぎるほど純化してしまったわけではありません。
悪事を働く彼の天使たちを捕らえ、
あなたがジェホヴィの王国のために、
その偉大な国を安全に建て上げるまで、
彼らの喉をつかんで押さえつけておくことならできるのです。 - それゆえ、もしあなたが、
放埒で無節操な片隅に七千の天使を割り当て、
暴虐で情け容赦ないルーイアモンに抗してあなたに善い奉公をさせうるなら、
見てください、
私たちはジェホヴィとあなたの前に立ち、
あなたが命じられるままに御心を行います」 - 神は彼らに言いました。
「兄弟姉妹たちよ、
ジェホヴィの御名において、あなたがたを歓迎します。 - あなたがたにできることは、それをしなさい。
あなたがたを裁くのは、あなたがた自身以外にあってはなりません。 - あなたがたは、御父の光を持つかぎり、
その光に応じて御父に仕えなさい。 - あなたがたが責任を負うべきは、ただ御父に対してのみです。
御父の勝利こそが、天と地の救済となるのだから。 - 見なさい、
ルーイアモンは必ず、グアタマにおいて定命の人間に、
またその天界において天使たちに、戦争を扇動するでしょう。 - 私の天使の軍勢は、グアタマの人間たちに、
神々と救世主の支配から自由な政府を樹立するよう霊感を与えます。 - 戦争は続きます。
見なさい、
私はその地域の主神としてヨタヒザを任命しました。
道を知る私の使者たちと共にそこへ行きなさい。
ヨタヒザは私の名においてあなたがたを受け入れ、
正義と真実と叡智をもって、あなたがたに務めを与えるでしょう」 - こうして異端審問の軍勢は敬礼して出発し、
グアタマの入植者たちとともに、ヨタヒザの天界の駐屯地に到着しました。
【13章】
共和国の樹立
- エスは言いました。
「三百年以来、神が地上に割り当てたルーイたちは、
神の来たるべき業のために、人々の世代を養い備えてきました。 - そしてそれらを通して、ジェホヴィの息子である神は、
第二の復活の霊感のもとに直接置くべく、
定命の人間のための解放された政府を打ち立てるために、
千二百人の人間を育て上げました。 - これら千二百人は階級六十以上へと引き上げられ、
その中には八十の階級にまで達した者もいました。 - 神によって起こされ、
人間と共にジェホヴィの王国の基礎を築くために派遣された者たちのうち、
首長たる人々は次のとおりです。
彼らは皆、階級八十以上にありました。すなわち、 - ペイン、
ジェファーソン、
アダムズ、
フランクリン、
キャロル、
ハンコック、
ワシントン。 - ジェホヴィは、その息子なる神を通して、
この七人の手に人間の軍勢の指導権を委ねました。
彼らはジェホヴィの主神ヨタヒザの導きのもとに置かれました。 - そして主神は、異端審問がルーイアモンといわゆる聖典に基づいて
遂行されてきたことに対抗するため、ペインに新たな教義を宣言させました。 - それでは、ジェホヴィの息子である主神から霊感を受けた
ペインの教義は次のとおりです。
すなわち―― - 一つ、創造主は唯一であり全能である。
叡智と真実と力、そして目的の統一において比類なく、
地上および他のあらゆる世界における、
見えるもの見えないものすべての作者である。 - 一つ、人間の霊魂は不滅で永遠であり、
ついには全能者の天界において平安と喜びに到達する。 - 一つ、地上における人間の善悪の行い、言葉、思い、行動に応じて、
そのまま天界においても、光か闇か、喜びか不幸かを相続する。 - 一つ、全世界は私の祖国であり、人間にはすべて等しく同一の権利がある。
- 一つ、あらゆる叡智と力を尽くして善をなすことが、最高の宗教である。
- 一つ、人間はすべての王や司祭や聖典に優先して、
自らのやり方で創造主に仕える当然の権利を持つ。 - 一つ、今は理性の時代である。すべての人は霊感を受け、読み、考え、
いかなる司祭や教会や救世主を介するのでもなく、
自らの判断で裁くべきである。 - 一つ、救世主の教義は不当である。
誠実な人間は、他人が自分のために死ぬことを
受け入れるべきではない。 - 一つ、いわゆる聖典は創造主の著作ではない。
その無数の欠陥は、それが堕落しうる著者によって
作り物として製造されたことを証明している。 - 一つ、実際には、それらの聖典は、無節操な司祭によって、
戦争・異端審問・専制・破壊を促進するために用いられてきた。 - 一つ、人は善行の実践と、すべての人に向けた兄弟愛の促進によって、
その力を起こして創造主を抱擁すべきである。
また慈愛と自立によって、全能者の保護と誇りと栄光を引き出すべきである。 - ペインは神の教義を公に宣言し、それは印刷され、
グアタマの住民の間に流布されました。 - そしてそれは、神があらかじめ受け取る用意をしていた男女の手に渡りました。
彼らが新しい教義を大いに称賛したため、
植民地は、被治者の同意なく統治する王の「神授の権利」を退けました。 - 偽クリステであるルーイアモンは、
ジェホヴィの息子なる神の企図を見抜き、
直ちに地上のグアタマへ二千の戦天使を送り下し、
ペインの教義を覆し、
植民地を西ユーロパの本国政府との戦争へと突き落としました。 - こうしてグアタマでは、
地上では人間が人間に対し、
天界では天使が天使に対する戦争が始まりました。 - 主神ヨタヒザは、
異端審問の軍隊――すなわち神によって遣わされた七千の天使――を、
グアタマ反乱の七人の指導者を守護する軍勢に任命しました。 - これら将軍や軍団長級の天使に加え、
鞭打ちや拷問台や四つ裂きや火あぶりによって地上生命を奪われた、
二千七百八十四の天使将校たちがいました。
彼らは人間の軍勢の諸部隊へ配属されました。
これら天使将校は天使の軍勢や中隊を率い、
人間の兵士と同じ陣営に宿営し、
同じように規律づけられ訓練を受けていました。 - このようにして、六百万から一千二百万に及ぶ霊感の軍勢が、
戦争の間、昼夜を分かたず共和国の兵士たちと共にあり、
彼らに不屈の心を吹き込み、
また健康・力・忍耐を得るよう彼らを調整し導きました。 - 神はこれら軍勢の天使司令官に言いました。
『あなたがたの軍勢は、
これら人間に地上の事柄に関する自由について霊感を与えます。
しかし同時に、この機会を用いて、
彼らの間により高次の霊的な光の種を蒔きなさい。
至高なる御方の説教を思い起こしなさい。
偉大なる霊魂はただ一つ、ジェホヴィのみです。
あなたがたの軍勢は永遠にこのことを人間へ霊感し続けなさい』 - 戦争は七年続き、
その間ずっと地上の司令官ワシントンは天使軍勢の司令官の守護のもとにありました。
ワシントンを守るため昼夜千の天使が配置されました。
彼が銃撃され、あらゆる方法で殺されようとした時にも、
天使たちは彼を救い、放たれた弾丸を手で受け止めさえしました。 - 同様に、戦争における多くの人間の指導者や一般兵もまた、
天使によって守られ危難から救われました。 - それでもなお、ルーイアモンの天使たちは反陣営として戦い、
守護天使を引き離して定命の指導者たちを脆弱にしようと試みました。 - しかしそれらの天使は階級が低く力も弱く、
また殉教を経験していなかったため、熱心さも乏しかったのです。 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
『むしろ人は、正義のために殉教したことを誇るべきなのです。
ここにおいて人は悪に対して高き決意を固めます。
その決意は、魂が天界へ入る時、大いなる力となります』 - こうして共和国が樹立されました。
- 神は、この業を成し遂げた天使司令官とその軍勢を集め、
ジェホヴィの御声を聞かせました。
こうしてハグアン山脈の上に即席の天界が設けられ、
そこに一千八百三十四万の天使が集いました。
楽園の長たちはこの機会のため、すでにジェホヴィの祭壇を整えていました。 - 他の天高原から来た上位階級の天使も七千万、
聖なる輪の中に集まり、御声を広めました。
このため神は以前アロクに、上天へ至る光の鎖を張るよう指示していました。 - さて、異端審問の天使たちが神の前に集められ、
元帥たちによって正しく位置づけられると、
神は光を弱めました。
輝きによって苦しませるのではなく、喜びを与えるためでした。 - そして神が玉座に座し、
エセナウルたちが人間の共和国が打ち立てられたことを
ジェホヴィの栄光として讃えて歌っていた時、
上天から一筋の光が降り、神の玉座へと伸びてきました。
周囲は四方から照らされて光り輝き、
やがて玉座の真上に一つの光の星が形づくられ、
そこからジェホヴィの御声が響きました。 - 『愛する者たちよ、平安あれ。
道は開かれました。
定命の人間の良心に対する自由が地上に打ち立てられました。
あなたがたは彼らを神々の束縛から引き上げたのです。 - あなたがたは地上での労苦を終える前に倒されたゆえ、
私はあなたがたが自らの志を成就するため、人間へ戻ることを許しました。 - あなたがたは善き業のために、
独力ではなく中隊と密集隊形を組んで互いに結束しました。
ゆえに今、あなたがたはわが王国の第二の復活へ迎え入れられます。 - わが玉座の光によって、
あなたがたは今日、地上と第一の復活の束縛から解かれます』 - 御声が止むと、神は元帥たちに言いました。
「わが愛する天使たちの昇天に足るアヴァランザを用意し、
オルテオン天高原のアットゥササバクの野と森へ連れて行きなさい。
そこにはすでに十分な住居を備えています。 - 彼らが到着したなら等級を定め、ふさわしい教師と仲間を与えなさい。
やがて彼らはジェホヴィの花嫁花婿となり、
精霊界の解放された王国へ昇天するでしょう。 - 今、彼らを玉座の前を通らせ、
至高なる御方からの徽章を受けさせなさい。
これは彼らにとって高き王国との結びつきとなります』 - そこで元帥たちは彼らを列を成して玉座の前へ通らせました。
すると上天から、不滅にして変わることのない
光の徽章が彼らの上に降り注ぎました。 - ユティスの建築者たちがアヴァランザを運び来ると、
三百万の声がジェホヴィを賛美する歌声の中で、
彼らはそこに乗り込みました。
全員が搭乗すると、神は再び言いました。 - 『あなたがたは今、地上からはるかに離れて行きます。
だが、あなたがたがこの地を解き放って去るように、
見なさい、
百年を待たずして、私は再びあなたがたを呼び戻し、
人々を古の教義と信条から解き放つでしょう。
この地では、いかなる神も主神も救世主も強制されません!
その時まで、ジェホヴィがあなたがたと共にあり、喜びと幸福を与えられますように』 - そこで担当官たちはアヴァランザを動かし、上空へと上昇させました。
残った音楽家も、昇る音楽家も、火の船が見えなくなるまで歌い、
トランペットを鳴らし続けました」
【14章】
- 上に述べた一連の経緯より三百年も前から、
四人の偽神は、それぞれの天界において、
また地上のある一定の領有地をめぐっても、
限られた範囲ながら戦争状態にありました。 - チャイネヤでは、カユアン(儒教徒)が大いなる進歩を遂げ、
そのことが偽ブラフマーであるエンノチッサにとって打撃となっていました。
しかしエンノチッサは、自らの民をヴィンデュとパーシィへ押し出していました。 - 偽ブッダであるカバラクテスもまた、自らの民をチネヤとパーシィへ押し出しました。
そしてヴィンデュの多くの地方で、これらの仏教徒はバラモンたちを大量に殺戮しました。 - しかし上記の二人の偽神はいずれも、
トート――別名ガブリエル神――には太刀打ちできませんでした。
彼はムハンマドの名と教義のもと、他の二人の偽神の領有に対して、
地上においても、その天界においても、大きな侵攻を加えていたからです。 - その一方で、偽クリステであるルーイアモンは、他の三人の偽神すべてに付け込み、
彼らを利用していました。
彼はブリテン島(西ユーロパ)に、人間の使者たちを見いだし、
「東インド会社」という名のもとに彼らへ霊感を与えました。
ルーイアモンは彼らにこう言いました。
「来たれ、
私はお前たちを大いなる富と、最も贅沢な享楽のある所へ導こう。
見よ、
お前たちはその地を手に入れ、豊かな国の異教徒を打ち負かすであろう」 - こうしてルーイアモンは彼らを導き、
彼らは宣教師と聖書と剣と大砲と軍艦を携えて行きました。
彼らがヴィンデュに到着すると、
ルーイアモンは天使の軍勢を通して彼らに言いました。
「これらの異教徒に告げよ。
『お前たちは平和の子羊の崇拝者であり、愛と正義のために来た』と。
見よ、
そうすれば彼らはお前たちを受け入れるであろう。
そして、ひとたび内へ入ったなら、
お前たちは彼らに襲いかかり、
男も女も子どもも、百万単位で滅ぼすであろう。
また、土地を潤す彼らの灌漑用水路をも襲い、これを破壊せよ。
見よ、
必ず彼らに飢饉が臨むゆえに、これらの異教徒は毎年何百万人も飢えるであろう」 - そしてこれらはすべて実現しました。
ルーイアモンの偶像崇拝者たちは仏教徒の地上の領有に襲いかかり、
ヴィンデュの地を占領し、
クリステと聖霊の名において、七百万人の男・女・子どもを殺しました。 - さらに彼らは灌漑用水路をも破壊しました。
そのため飢饉がヴィンデュ人に臨み、
時が経つにつれ、さらに三千万人が餓死しました。 - このようにしてカバラクテスは地上の領有を大きく失いましたが、
それでもなおヴィンデュの天界は維持していました。
したがって、ルーイアモンはこれほど破滅を行ったにもかかわらず、
天界において実際に得た霊魂は、結局のところわずかなものに過ぎませんでした。 - ルーイアモンはまた、人間の使者たちをチャイネヤへ導き、
その国をも手に入れようと望みました。
ルーイアモンは彼らに言いました。
「そこへ行き、阿片貿易を彼らに強制せよ。
そうすれば、彼らは酔いしれた無価値な民となるであろう。
お前たちは彼らに襲いかかり、打ち負かし、
大いなる富が蓄えられたその国土すべてを占領するであろう」 - こうして偽クリステの偶像崇拝者たちはチャイネヤ人に襲いかかり、
阿片貿易を強制し、
彼らの多くを酔いしれた無価値な民にしました。
そして彼らがこのように酔うと、
偽クリステの偶像崇拝者たちは叫び立てました。
「見よ、酔いしれた異教徒ども!
阿片にふける者ども!」 - しかしながら、チャイネヤのカユアンは強大な勢力であり、
ルーイアモンの使者たちによるその後のあらゆる侵食を挫きました。 - さてルーイアモンは、グアタマの植民地の支配において
神の叡智により打ち負かされていたにもかかわらず、
それでもなお、その国を自らのものとして取り戻す望みを捨てませんでした。
そこで彼は、その企図を遂げるため、
二十億の戦天使を遣わし、
その国に住むアルゴンキン諸族の滅亡を成し遂げさせようとしました。 - そしてこれもまた実現しました。
ルーイアモンの偶像崇拝者たちはアルゴンキン族に襲いかかり、
男・女・子どもあわせて三百万人を死に至らしめました。
【15章】
ジェホヴィの息子である神は、四人の偽神を追放しました。
- 正しき時が来たとき、ジェホヴィは神に語って仰せになりました。
「わが子よ、
見なさい、
コスモンの時代は近く、スイスの弧の光が楽園の野に差し入りました。
あなたの手を地上の諸国と、その天界の上へ伸ばし、
わが永遠の光のために、あなたの王国を掃き清めなさい。 - 獣を存続させてきた四人の偽神は苦悶のうちに叫ぶでしょう。
しかし、わが裁きにおいて、あなたは彼らの声に耳を貸してはなりません」 - そこで神は、鍛えられた百二十億の軍勢を遣わし、地上の供給を断ちました。
ちょうど人間の将軍が、邪悪な都市を屈服させるために補給を断つように、
万光の積み重なった力は、
人間と天使の救世主を自称してきた四人の偽神――その四つの王国の上に
注がれたのです。 - そして神の天使たちは地球全土に散り広がりました。
よく訓練された数百万、数千万の軍隊となって、定命の都市や田園の地に集まり、
あらゆる国、部族、民の間に結集しました。 - これら天使の軍隊には士官が置かれ、
神の玉座へ伸びる光の線とともに、
足並みをそろえて協同して働くよう、訓練が施されました。 - 神は楽園において、光の線を通して語り、
その声は、強大なる全軍――百二十億の軍勢の中へ行き渡りました。
神はこう言いました。 - 「地上の四つの獣への地上の供給を断ち切りなさい。
彼らと、その数え切れぬ従者の軍団は、
人間と天使の復活において、もはや益なき者となりました。 - 彼らの名は地上において悪臭となりました。
彼らの定命の追随者は、あらゆる不浄の中に這いつくばる者どもです。
彼らの霊魂は、地上とその天界において、放浪者のようになり果てました。 - わが軍勢は彼らを説得しようとしたが、彼らは聞こうとしません。
上天の王国の光も、彼らは受け取ろうとしませんでした。 - しかし、私は彼らに顔を上げさせます。
飼い慣らされていない獣のように、彼らは糧を求めて叫び回るでしょうが、
かつての棲み処では、それを見いだせないでしょう」 - そのとき神の軍勢は進軍し、
四人の偽神を拝するドルジャたちと、彼らの地上の取り分の間へ
割って入りました。 - するとドルジャたちは、
それぞれの神――偽ブラフマー、偽ブッダ、カラのガブリエル、偽クリステ――
へ向かって叫びました。
「見ろ、
われらの供給は断たれた!
地上はお前の王国であり、お前の足台の場所ではないのか。
お前は自らを全能者と言ったではないか。
ならば、なぜ別の神が割って入ったのだ。
もしお前が真にわれらの救世主であるなら、
今こそわれらを救え!
だが、もしお前がこの間ずっとわれらを欺いてきたのなら、
地獄こそがお前の取り分であろう!」 - 四人の偽神は、その強大な王国の中に起こった怒りと疑念の叫びを聞き、
六百億の嘆きの声を聞きました。
彼らは恐れ、震えました。 - なかでも最も恐れたのは偽クリステでした。
彼は自らの王国を大きくするために、地上でこう布告させていたからです。
「私を信ずる者は救われる。
しかし、私を信じぬ者は地獄の火の危険にさらされる!」 - そして数え切れぬほど多くの定命の者たちは、自らの復活については何も思わず、
彼の言葉をそのまま受け取り、
幾百年ものあいだ生き、死に、彼の奴隷となりました。
さらに幾百万もの天使たちは、この偽なる主神の約束を刻んだ天界の旗を作らせ、
それを掲げて天界で行進し、叫びました。
「パンか血か!
パンか血か!
われらは天界に平和をもたらすために来たのではない。
剣をもたらすために来たのだ!
天使を天使と戦わせるために来たのだ!
おおわれらの神よ、与えたまえ。
さもなくば、地獄がお前の取り分となろう!」 - かくして、神が予言していた通りになりました。
神はこう言っていたのです。
「無秩序があなたたちの天界の王国を取り巻き、
あなたたちはついに、ジェホヴィの御前で自らが偽者であると認めるでしょう」 - 四人の偽神は地獄の火を恐れ、歩き回りながら叫びました。
「私は真のブラフマーではない!」
「私は真のブッダではない!」
「私は真の神ではない!」
「私は真のクリステではない!」 - 彼らはそれによって自らを救おうと望みました。
だが、ああ、彼らにとって不幸なことに、
数十億もの民が、天界の都市、宮殿、玉座に襲いかかり、略奪しました。 - そしてその怒りが燃え上がるや、
見てください、
膨大な群衆が偽神へ殺到し、
彼らを打ち、
悪臭で窒息させ、
窒息させる気体で覆い、硫黄の火で囲い込みました。 - 彼らはまた、役人、司祭、修道士、高官をも引き出し、地獄へ投げ込みました。
さらに、偽神に属する高位の支配天使たちも、
幾百万、幾百万と同じく地獄へ投げ込まれました。 - こうして四人の偽神は、自らの放埒な王国のただ中で包囲され、
日ごと刻ごとに恐怖は増し加わりました。
それは、欺かれ、奴隷状態から解き放たれた六百億の天使たちの、激昂した狂気が、
彼らへ向けて噴き出したからでした。 - そのときジェホヴィの神は、楽園から出航しました。
ドルジャの耐久を超えるほど輝かしい火の船に乗り、
階級の高い一千万の軍勢を率いて――一千万が、六百億に向かって進みました。
神はこの目的のために鍛え上げていた軍勢を、アロクとハリヴィヤの領域から
連れて来たのでした。 - 船と、その旗には次の言葉が刻まれていました。
「偉大なる霊魂はジェホヴィただ一人。
彼と同化し、一つとなることが、人間と天使の救済である」 - 神は叫びました。
「私のもとに来なさい。
わが王国は、すべての生ける者を受け入れるに足りて広いです。
復活において強くありなさい、
私は救い出すために来たのです」 - 神は、分裂して乱れた天界の王国の高位の領域から、
四人の偽神の拝者であった、住処なき百三十億の天使を集めました。
神は彼らを、ヒヴェストス天高原のルアナへ送って、
植民地として配置し、教育と労働の場を与えました。 - 神は彼らに言いました。
「あなたがたは偽神への祈りと告白によって、
ジェホヴィの最上の王国へ昇ろうと望んでいました。
見なさい、
私はあなたがたに告げます。
ジェホヴィがすべての者に創造した才能を伸ばすことなくして、
復活はありません。
それゆえに働きなさい、
学びの場へ行きなさい。
あなたがたがジェホヴィの崇高な天使たちにふさわしい仲間となるために」
【16章】
神は四人の偽神を4つの地獄から救い出しました。
- エスは言いました。
「今や、ジェホヴィの息子である神は、地球全体と、その天界の主となりました。 - そして、見なさい、
コスモンの時代は目前に迫っていたのです。 - 弧の光が神の玉座に降り注ぎました。
解放された天界から、ジェホヴィのオリアン長たちが来たのでした! - 楽園は新しい王国のようでした。
十億の精霊人が、神と共に働くために到来し、
下天の地獄を一掃し、
また、天使たちが定命の人間の前に姿を現すことができるよう、
天界の門を開くための手配を整えていました。 - アレファドの女神メタハジは、精霊界におけるルーの道において、
異端審問の軍勢を連れ戻していました。
精霊界のウェッサトウ平原にあるルティアの沼地の女神ハティヴィもそこにおり、
ボウガンガドのマセクレドと共にいました。
トゥイッサの女神モネツィアンもそこにおり、
ザラツゥストラの迫害者たちと共にいました。
また、精霊界ニデアの森の女神ノルウォチッサもそこにおり、
ブラフマー(純粋で真実なる者)の迫害者たち、
さらにモーセとカピーリャの迫害者たちと共にいました。 - これらのほかに、さらに四十六柱の女神がいました。
それぞれが、太古の時代に、ある偽神を支持して
ジェホヴィに敵対した天使の軍勢を率いていたのです。 - しかし今、コスモンの到来において、
見なさい、
彼女たちは清らかで高貴なる男神女神として帰還しました。 - そこで、ジェホヴィの息子である神は、かつて迫害者であった者たち全員を呼び出し、
彼らに言いました。 - 『見なさい、
下天には、四つの大地獄と、六つの小地獄と、
さらに十四のいっそう小さな地獄が、なお存続しています。 - あなたがたはかつて地獄に投げ込まれ、
その後ジェホヴィの天使によって救い出されました。
ゆえに今行って、この天界に残る地獄を解放しなさい。
そして、首領たる偽神どもを私の前へ連れて来なさい。
わが元帥があなたがたに、私が任じたそれぞれの場所を割り当てるでしょう』 - こうして、神に任命された男神女神たちは、
地上の天界にある二十四の地獄を解放するために出発しました。
彼らはこの労働のために、
こうした事に熟練した六十億の天使の労働者を伴って行きました。 - そして三十四日のうちに、地獄は解放され、打ち砕かれ、消え去りました。
これらの地獄から、七百億を超える天使が解放され、
ジェホヴィの息子である神が彼らのために用意していた天高原へ運ばれました。 - 神はまた、彼らが再び獄瘤や地獄へと陥らぬように、
新しい天界の場所に、将軍・隊長・監督官、
その他の士官を置いた管区と小管区を設けていました。 - こうして解放され、裁きのために楽園で
神の前へ連れて来られた偽男神女神のうち、主たる者は次の通りでした。
アシュタロス、
ダゴン、
アシュドド、
ヨテマス、
サティアス、
ゴルト、
プルトヤ、
イティス、
ハムガド、
モアク、
ホアル、
バアル、
エンノチッサ、
カバラクテス、
ガブリエル、
ルーイアモン。
このほかにも偽男神女神は七十柱が解放されましたが、
彼らは混乱状態にあったため、病院へ送られ、
神の玉座の前へは連れて来られませんでした。 - 神は、連れて来られた偽男神女神を裁くその時のために、
聖評議会を通して、あらかじめ楽園を整えていました。 - そこで聖評議会は三日月形に配置され、
その角の間に、御声を広めやすくするため、神の玉座が置かれました。 - そして元帥たちは、偽男神女神たちを、
光が彼らの上に落ちる円形の競技場へ連れて来たのでした。
【17章】
ジェホヴィが偽男神、偽女神を裁きました。
- エスは言いました。
「神の玉座の上の光の中から、御声が語り出でて、こう仰せになりました。 - 『私は地上にも天界にも、こう戒めておきました。
”我在り”よりも上に何ものかを据える者は縛られます。
また、その者の言葉に耳を傾け、追い従って走る者も、その者に縛られます。
私の戒めに従わず、私以外の神々を崇拝の対象とするなら、
自ら蒔いた種の収穫を刈り取ることになります、と。 - 彼らは自らを確立するために剣を抜いたゆえ、剣によって縛られました。
- 彼らは自分の天界の王国を引き受けたゆえ、私は彼らをその王国に縛り付けました。
- 彼らは偽神の名による救済を言い立てたゆえ、私は彼らを成り行きに任せました。
そして見なさい、
その結末として、彼らは天界においても地上においても、
何ひとつ救済を示し得なかったのです。 - 彼らは王国を王国に敵対させ、常備軍を常備軍に敵対させて築き上げました。
まことに、彼らは自らに裁きを招いたのです。 - 私に敵対して天界の王国を立てた偽男神、偽女神よ、
ジェホヴィの言葉を聞きなさい。 - 地上と、その天界において、
私の名以外の名を崇拝させるために、数億の定命の者を殺した者たちよ。 - あなたがたは偽りの叫び声を上げました。
見よ、われを。われは光であり、命である。われを通して救済の道がある、と。 - あなたがたは自らの名を用いて、定命の者と天使たちを創造主から引き離し、
自分についてこう言いました。
見よ、われは主である。われは神である。わが天界こそ最上の場所である、と。 - 見なさい、
私は太古よりこう語っていました。 - 地上の王となり、女王となり、皇帝となり、
あるいは国家や民の支配者となることを熱望する者がいて、
私がその望みを与えるなら、その者は自分が治める民によって縛られます。
そして、その者が支配したすべての魂を伴い上げ終えるまでは、
私の解放された天界へ昇ることはできません。
その者は第一の復活と第二の復活において、その民に縛られます。
――すなわち、彼らのうち最も低い者に至るまでが、
私の精霊界の領域における花嫁花婿の位に足るだけの
知恵と徳と善行において高められるまで、と。 - もし王が他国を従わせ、自国に併合するために腕を伸ばすなら、そうしなさい。
それは、低き者を復活させるために、
彼が自らの束縛を拡大しているからです。 - そして、この規定を地上のすべての支配者に適用しなさい。
王、女王、皇帝、大統領、知事、立法者、裁判官、教皇、司祭、説教者、
また、他者を支配し、導き、隷属を強いると僭して出る者すべてに、です。
彼らが下天で縛られる期間は、その支配領域の規模に比例します。 - しかし剣によって支配を得る者、
あるいは剣と血と死によって支配を広げる者には、
その束縛は百倍となります。 - 常備軍によって支配を維持する者がいるなら、
その者と高官たちの最下層天界における束縛は、その兵士数の十倍に等しく、
また軍勢が群衆を隷属させた年数の十倍に等しいものとして計上しなさい。 - 私の民から、自らの栄光や支配のために奪う者は、
正当な代価を私に返さねばなりません。 - 戦争に加わり、戦争を指揮し、隊長となり将軍となって、
私が生かしておいた者たちを死に至らしめた者は、
地上に戦争が残る限り、
私の解放された天界を継承するために昇ることはできません。
その代わり、地球の最下層の天界において、
そこにいるドルジャを教育し、高める労働に就くものとします。
それがその者の労働となります。 - 多くの富と多くの召使いを持つ者の復活は、
彼に仕える者たちの復活よりも早くはなりません。 - 莫大な富を持ちながら召使いを持たず、自分のためだけに生きる者には、
第一の復活において、
その者が地上で戒めに従っていれば成し得たであろう善に応じて、
その位を配分させなさい。
そして彼は、地上で怠ったことを天界で行わねばなりません。
また、私が彼に“預けて守らせたもの”に見合うだけ正しく充て終えるまでは、
私の解放された天界へ昇ることはありません』 - 神は言いました。
『人の口から出る言葉は、たとえ祈りと懺悔を口にしても、
ジェホヴィの前ではほとんど益がありません。
しかし他者を高める善行から生まれた言葉は、
星々の彼方まで届くラッパの音のようです。 - なぜなら、どの時代にも欺く者と偽善者がいたからです。
彼らは神殿や教会を持ち、創造主に仕えると公言しながら、
実際には偶像に仕えていました。 - 彼らの司祭や説教者は良い教えを語りますが、
それを実践することはわずかで、群衆を惑わす盲人のようなものです。 - 彼らは立派な家に住み、日々ぜいたくな食事をし、
雄弁と教義の訓戒に長けています。
だが貧しい者のもとへ行って仕え、その生き方を教えようとはしません』
再び御声が語り、こう仰せになりました。 - 『私を信仰すると公言しながら、
自分は欠乏を超えた暮らしをし、
貧しい者には施しのはした金しか分け与えぬ者たちに、私は裁きを下します。
そのような者は死して第一の復活に入ると、
闇にいる者たちに引き渡され、束縛は百倍となります。
彼らは口で正義を説いたが、
その振る舞いによって偽善の王国の基礎を据えたからです。
まことに、私は彼らに、自ら蒔いた種から生じた収穫を与えます。 - これらは数千年にわたる私の教えであり、
あなたがたが私の王国を捨てる以前から知っていたことです。 - もし偽神に仕える定命の者への私の裁きがこのようであるなら、
この不義を立てて自らを確立した偽神への罰は、どれほど重いでしょうか。 - それゆえ、ジェホヴィの裁きを聞きなさい。
創造主以外のいかなる神の名を確立し、地上や天界で崇拝の対象とした者は、
第一の復活において、その名が地上と天界から“崇拝される名”でなくなるまで
縛られます。 - また、いかなる男神女神であれ、
”重荷を負う者たちよ、私のもとに来なさい。私は休息を与えます。
私は救いと光と永遠の命への道である”と言い、
定命の者や天使がその者のもとへ行く限り、
その男神女神は第一の復活において縛られます。 - 見なさい、
その神が呼びかけ、人々がそれに応じたように、
私は、呼ぶ神にも、駆け寄る臣民にも、自由を与えます。
(私は敵にさえ自由を与えるからです) - しかし、臣民がある神のもとへ行き、こう言うとしましょう。
”見なさい、あなたは、私が行く所へ、すべての者を私のもとへ招くと言った。
だから私はあなたを信じた”と。
そのとき、その神はその者を退けることはできません。 - オシリスが崇拝されていた間、私はオシリス(偽神)に与えました。
- アシュタロスが崇拝されていた間、私は彼女に与えました。
- バアルが崇拝されていた間、私はバアルに与えました。
- しかし、これらの神々が崇拝されなくなったとき、
見なさい、
私は彼らに、もはや臣民を与えませんでした。 - ブラフマーが崇拝される限り、私の前にいるブラフマーに与えます。
- ブッタが崇拝される限り、私の前にいるブッタに与えます。
- クリステが崇拝される限り、私の前にいるクリステに与えます。
- 地上でムハンマドの教徒が支持される限り、
私はムハンマドを築き上げた者に与えます。 - そして、あなたがたが皆清められ、
あなたがたを偶像視する者を皆高め終えたその時、
私はあなたがたをも上天へと高めましょう』」 - エスは言いました。
「さて、御声が止み、すべてが静まり返ると、
偽男神偽女神たちは顔を上げ、声をそろえて言いました。 - 『ああジェホヴィよ、
あなたこそ正義です。
いま、あなたに永遠に仕えることを誓います。
また、私が迷わせた者たちを皆高め終えるまで、
上天へ昇ることを望みません。 - ああ、ジェホヴィよ、
この永遠の契約によって私を強くしてください。 - ああ御父よ、
あなたが永遠に栄光を受けるために、
私がなすべき労働を教えてください!』 - こうして裁きは終わり、
神の元帥たちは彼らを割り当てられた場所へ移し、彼らは働き始めました」
【18章】
- エスは言いました。
「下天における主だった偽神の運命は、このようなものでした。 - しかし、この三、四百年ほどのあいだに、
これら偽神の役人の多くが彼らから離反し、
自分たちだけの小さな天界の王国を築き上げました。
そして、彼らに従う定命の者たちは“宗派”と呼ばれました。 - これらの“小さな天界”の多くは地上に重なる形で置かれ、
ふつう、これらの小神たちは、
定命の者が礼拝に訪れる教会の中に住みつきました。 - そして、その教会の説教者たちは、
これらの遍歴する神々と、彼らに従う放浪霊の徒党から
霊感を受けるようになりました。 - グアタマでは、こうした霊感がドルジャの神々によって
あまりにも広範に広められたため、
ある宗派の定命の者が別の宗派の定命の者に敵対するように仕向けられました。 - それゆえ、プロテスタントとカトリックのあいだに、
またプロテスタント同士のあいだに、
さらにはそれらすべてとユダヤ人とのあいだに、
敵意が存在しました。
そして、これらのことは地上で定命の者のあいだに
起きただけではありませんでした。
これら取るに足らぬ小神たちは、それぞれ自分の小王国を持っていたのです。
たとえば長老派の天界、メソジストの天界、バプテストの天界、
その他同様です。
そして宗派の一員であった定命の者が死ぬと、
その霊は、自分が属していた“その天界”へと落ち、
そこでこれらドルジャの奴隷となりました。
そして彼が「イエスのもとへ行きたい、クリステのもとへ行きたい」と叫ぶと、
彼はドルジャの神を見せられて、
「あれがその方だ!」と告げられました。
彼はそれを真実だと信じたのです。
なぜなら、地上で縛られたものは、天界でも縛られるからです。 - ドルジャの神ピアドは一つの宗派を起こし、それをモルモンと名付けました。
彼は定命の信者たちと共に地上に自分の王国を置き、
同じやり方で、定命の信者たちの霊を支配し、
自らを「真のクリステ」と称しました。 - ピアドは、善良なモルモン教徒は最終的に、
どこかの惑星とその天界を支配するに至る、と教えました。
けれども彼は、自分の王国の天使たちが
自分の手の届かないところへ行くことを決して許しませんでした。
また彼は、人がより多くの子孫をもうければもうけるほど、
来世において彼の天界の王国は、やがてさらに強大になる、
と定命の者に教えました。
これはピアドが、自分の天界の王国を巨大で強力なものにするための企みでした。 - 別のドルジャの神ローガヌスは地上に王国を築き、
それを”シェーカー・ヘブン”と名付け、
自分こそ”真のクリステ”であると僭称しました。
ところが、その地位そのものが、彼自身を天界において縛るものとなりました。 - さらに別のドルジャの神サヤワンは、地上に天界の王国を築き、
それを”至高の天界”と名付けました。 - この“主”は自らを”主神”と呼び、スウェーデンボリという定命の者を引き上げ、
霊的に彼を多くの最下層の天界と地獄へ連れて行き、こう言いました。 - 『見よ、”主神”に仕えない者たちを!
彼らにとって、それはなんと苦しいことか!』
さらに彼は言いました。
『この暗黒の場所がバラモンの天界である。
あの暗黒の場所は仏教徒の天界である。
だが、この光の場所こそが、私の天界、”我こそ主なり”である』 - こうしてこのドルジャの神は“スウェーデンボリの天界”を築き、
定命の者たちは彼を真のクリステと見なすようになり、
死後、その魂はそこへ向かいました。 - こうして、古くから預言されていたことが現実となりました。
『見よ、クリステはここにいる!』
『見よ、クリステはあそこにいる!』 - そして、ルーイアモンの天界の王国が幾百もの残党へと分裂したように、
偽ブラフマー、偽ブッダといった他の偽神の天界の王国もまた、
幾百もの残党へと分裂しました。
そのため地上には、取るに足らぬ小神どもの、
暗黒と悲惨に満ちた天界の王国が幾千も、なお存在していたのです。 - さて、チャイネヤ、ヴィンデュ、アラビヤ、ヨーロッパ、グアタマ――
これらのドルジャの神々は皆ジェホヴィを拒絶し、
四人の偽神のうちの誰かの名を掲げて、
その者こそが真の神であり救世主である、と主張しました。 - そして彼らに従った定命の宗派も、同じことをしました。
長老派は真のクリステを信仰していると公言し、
他の宗派をすべて偽者だと糾弾しました。
メソジスト派は真のクリステを信仰していると公言し、
他の宗派をすべて偽者だと糾弾しました。
モルモン教徒は真のクリステを信仰していると公言し、
他の宗派をすべて偽者だと糾弾しました。
ローマ・カトリックもまた真のクリステを信仰していると公言し、
他の宗派をすべて偽者だと糾弾しました。
このように、彼らは皆同じであり、
正義と善行を実践する者は一人もいませんでした。
彼らは自分のために、戦い、金をあさる者となっていたのです。 - 神は言いました。
『見なさい、
私は地上の諸国民に新たな証しを示します。
すなわち、私が勝利し、獣の四つの頭を追い払った時、
様々な宗派のあいだに存在していた辛辣な敵意は、突然衰え始め、
彼らは互いに友好的に語り合うようになります』 - そして、その通りになりました」
【19章】
コスモンの夜明け
- エスは言いました。
「さて、聖評議会がまだ楽園に集っていた時、
星のような光が現れ、神の玉座の上にとどまりました。
そして、その光の中から御声が届き、こう仰せになりました。 - 『見なさい、
偽神たちは投げ出され、定められた場所へ送られました。 - もはや二度と、わが民を惑わす偽神も、偽主神も、偽救世主も
現れはしません。 - 私は、わが創造物にとって、すべてに足る存在です。
- それゆえ、今この時をもって、コスモン時代の始まりとしなさい。
- わが民は、東から西に至るまで地球全土に定住し、
グアタマの西の境界の地にも人が住むようになりました。 - さあ、わが神、わが子よ、
定命の者たちのために天界の門を開きなさい。 - わが天使たちが彼らと出会い、顔と顔とを合わせて語り合えるように。
- 見なさい、
わが精霊人の女大使、チェシヴィアナサオテスが、火の海に乗って来ます!』 - すると、精霊人の女神の船団が上天から降り、
開かれた環となって地球全土を包み込むのが見えました。 - 再び、光の中から御声がありました。
- 『私は、人間、人種、宗派、教義、あるいは過去の啓示について、
いかなる区別も設けません。
すべての人類は、わが民です! - 天界の門を開きなさい、わが天使たちよ。
人間と語り合いなさい!』 - 精霊人の大天使たちは、ますます速く飛来し、
ついに楽園の全天界は、全能なる御方の愛に包み込まれました。 - そこで神は、ジェホヴィの王国の御業のために、
定命の人間が誕生する事柄を司っていた軍団を召集されました。
神は言いました。 - 『天界の門を開きなさい。
天界の天使たちが人間と語り合えるように。
御父の王国の時は、すでに間近に迫っています! - 天界の門を開きなさい!
天使たちは、力をもって現れなさい!』 - そして、地上のグアタマにあるヒデスヴィルにおいて、
天使たちはジェホヴィの御名によって扉を開き、
それを、永遠に、永遠に、再び閉じられることのないものとしました」
【20章】
ジェホヴィはグアタマにおける奴隷制度を打倒しました。
- エスは言いました。
「太古の昔、東方の国々において、ジェホヴィはその啓示を始められました。
西方の大陸は、その完成のために残しておかれたのです。 - さて神がグアタマの全土を見渡されると、
四百万人の人々が奴隷として束縛されているのが見えました。
神は、彼らが解放されねばならぬことを見て取りました。
そこで神は、聖評議会の首席数学者、名をアラクという者に尋ねて言いました。
『地上の王たちのうち、最も多くの奴隷を所有したのは誰ですか?』 - アラクは言いました。
『大気界のヨペガに住むクセルクセスです』 - 神は言いました。
『天界の船を遣わして、彼と、彼の天使たち十億を呼び寄せなさい。
また、アルゴス人のレオニダスと、彼の天使たち十億をも呼び寄せなさい。
彼らがここへ連れ戻されたなら、地上へ降り、
これら蛮族のもとへ赴き、彼らの奴隷を解放させなさい』 - アラクは敬礼し、天界の元帥たちに指示を与えて立ち去りました。
元帥たちは命じられたとおり、直ちに船と使者を派遣した。 - それから神は言われた。
『今、この定命の者たちを守護しているアシャールたちを呼び戻しましょう。
彼らはしばらくの間、ドルジャの闇の中に住むことになるでしょう』 - そしてこのことが成し遂げられるや、
直ちに奴隷所有者たちと近隣の諸州とのあいだに戦争が起こりました。 - そのとき、階級の高い神々と天使たちが来て、定命の死の戯れを見届け、
この大地の住民を、いかにして自由とジェホヴィへ導くのが最善かを定めました。 - 神はかつてこう言っていました。
『戦争に勝つことは容易いです。
だが、正義の勝利を定命の者たちに見せることは、それほど容易ではありません。
ゆえに、ジェホヴィへの証しを与えることは慎重に行いなさい』 - そして、武装した二百万人が起ち上がり、
四方から戦いを押し進め、豊かな土を定命の血で駆け巡らせました。
しかも両軍とも、自らの原理を定めることも、正義のために立つこともせず、
ただ恐るべき破壊へと進み、何万、何万もの人々を死に伏させました。 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
『おまえのパルシエ人とアルゴス人の天使たちを、
この定命の者たちのもとへ遣わし、霊感と夢と幻によってこう告げなさい。
世俗を掲げる者は、むなしく戦う。
だが、わが名において正義を掲げる者は勝利する、と』
そして数百万の天使たちが降り、彼らを説得しようとしました。 - しかし定命の者たちは聞こうとしませんでした。
自由の側に立つ総大将でさえ、ジェホヴィに対して魂を閉ざしました。
ああ、その者自身が、巨大な軍隊を率いるにあたり奴隷制を強いていたのです。 - 年月が流れ、
やがて人々は皆、正義なくしては戦争は終わらぬことを悟り始めました。 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
『死のみがこの民に届くか、さもなくば彼らにわが手を見せるより他はありません。
だが、あなたは北方のあらゆる地域へ天使の軍勢を遣わし、
自由を求める声を起こさせなさい』 - そこでクセルクセスとレオニダスは、二十億の天使たちを率いて北方一帯に広がり、
定命の者たちをより天界的な立場へと霊感し、
正義と自由を見せ、悟らせようとしました。 - そしてこれらの天使たちは百日のあいだ定命の者たちと共に住みました。
だが多くの定命の者たちは地上の性質が
あまりに粗野であって理解できずにいました。
その後、クセルクセスはニューヨークへ赴き、
聖なる守護天使たちをそこから取り去り、その町をドルジャの手に委ねました。
するとたちまち、その町は地獄に沈み、
人々は狂える者のように荒れ、恐れおののきました。 - 再びジェホヴィは、天界の聖評議会において仰せになりました。
『わが天使たちを再び遣わし、
定命の者たちがわが意志の光へ起ち上がるよう霊感を与えなさい』 - 再び天使たちはこの地を駆け巡り、
昼夜を問わず、奴隷に自由を求めるよう定命の者たちを霊感し続けました。
そしてジェホヴィの女大使は、霊感を与える天使の軍勢に言いました。
『北と南で、自由を求める声が多数となっているか、その数を調べなさい』 - さて神々が定命の者たちを数え、階級を分けて調べたところ、
自由の側へ転じた者が多数であることが分かりました。 - ジェホヴィは女大使にこう仰せになりました。
『あなた自身、霊感の軍勢を連れて地上へ降り、
ワシントンにいる大統領リンカーンのもとへ行き、
この事を示して、彼が私を理解するように仕向けなさい。
彼は教義に縛られていません。
ゆえにわが天使たちは、私の手元にあるこの目的のために、
彼を大統領としたのです。 - そしてリンカーンはあなたの言葉を聞き、奴隷の自由を決心するでしょう。
だが彼は、自分に仕える天使たちを見誤ったのではないかと恐れて、
外的なしるしを求めるであろう。
だがこのためにも、私は道を備えておきます』 - そこでジェホヴィの天使たちは、
夢のような幻のうちにリンカーンのもとへ行って言いました。
『リンカーン! リンカーン!』
彼は答えました。
『あなたたちは誰ですか?』 - 天使たちは言いました。
『ジェホヴィの御名において、自由のために来た者です。
見なさい、
数百万の天使たちが天界から見下ろしており、
もしあなたが奴隷の自由を宣言するなら、あなたの軍勢に加わるでしょう。
ジェホヴィの御手が、この事の中にあります』 - リンカーンは目を覚ましたが、その夢に心を悩ませた。
- 次の夜、天使たちは再び来て、同じ言葉を語り、さらに付け加えました。
『この国の大多数は、この事のために熟しています。
あなたは、これは愚かな夢ではないかと恐れています。
見なさい、
明日、あなたに証拠を与えます』 - リンカーンは以前にも増して心騒ぎつつ目を覚ましたが、
天使たちが言った言葉を覚えていました。
『明日、証拠を与えます』 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
『私はこの事を、この国への証しとし、
誰人もこれに異議を唱えられぬようにします。
また、わが天使たちが、単独でも、強大な軍団としても、
いかに働くかを示します』 - さて当時、ワシントンにはネッティー・メイナードという予見者が住んでおり、
彼女は恍惚状態のうちに霊が語る者でした。
そして定められたその日、
天使たちは彼女を通してケイズという者に語って言いました。
『行って、大統領をこの女のもとへ連れて来なさい』 - ケイズはリンカーンのもとへ行ってその言葉を伝えました。
リンカーンが予見者の前に立つと、
ジェホヴィの天使は彼女を恍惚に入らせ、リンカーンに言いました。
『私たちは、明日あなたに証拠を与える、と言いました。
見なさい、
私たちは繰り返して言います。
ジェホヴィがこの事の中にあります。
あなたが奴隷の自由を宣言しないかぎり、成功はありません。
これを行えば、敵の軍勢は太陽の中の雪のように溶け去るでしょう』 - リンカーンの目は開かれ、彼は直ちに出発して、
四百万人すべての奴隷に自由を宣言しました。 - クセルクセスはレオニダスに言った。
『偉大なる征服者よ、
あなたは再び私を征服するでしょう。
あなたの天使十億を連れて北軍と共に進み、彼らを勝利へと霊感を与えなさい。
これまで示したことのない力と勇気を与えなさい。
そして、私と私の軍勢は南軍のもとへ行き、
彼らがすでに征服されたと信じ込ませ、
あなたの兵士たちの前から逃げ去らせましょう』 - こうして、この偉大な戦天使たちは仕事に身を割り当てました。
すると見てください、
北軍は戦争が遊びであるかのように敵地へと押し入り、
南軍は武装を解いて故郷へ帰り、消え去ったのでした。 - 奴隷たちは自由になったのです!
- ジェホヴィは仰せになりました。
『これを証しとしなさい。
すなわち、この地こそコスモン時代の始まりの場所です。
わが民の間には階級制度があってはなりません。 - 見なさい、
私はかつてイスラエルの民のもとへ行き、その日こう言いました。
あなたがたは分離した民として歩みなさい。
私は彼らに、西へ旅して “一にして全なる者” である私を確立するという
仕事を与えたからです、と。
彼らは西へ行き、わが戒めを果たしました。
ゆえに私は彼らを祝福しました。 - また、私はチャイネヤへ行ってこう言いました。
チンの信奉者たちは排他的な民としての立場を守りなさい。
私は彼らに “一にして全なる者” である私を確立し、
世界で最も多数の民が一つの民として平和に結束していることを示す
という仕事を与えました、と。
彼らはそれを成し遂げ、私は彼らを祝福しました。
さらに私はヴィンデュへも行き、多くの神々と言語を持つ強大な民を立てました。
なぜなら、私は彼らに、上天にあるわが天界のいくつかの管区の啓示を保存し、
古代人に啓示した事柄を後の時代に証明するという仕事を与えたからです。
彼らもまた成し遂げ、私は彼らを祝福しました。 - しかしこの時代において、私は排他的な民のもとへ来るのではなく、
あらゆる民が混ざり合い、融合して一つとなった民のもとへ来ます。
ゆえに、私はこれをコスモン時代と呼びます。 - これより後、わが選びは、
融合した人種の中から、私を選ぶ者たちです。
その者たちは、地上のあらゆる民のうち最も善く、最も完全な者となります。 - そして彼らは、人種や肌の色を顧みず、
定命の部分においては健康と高貴さを重んじ、
霊においては平和、愛、知恵、善行、
そして唯一の偉大なる霊魂のみを崇拝することを重んじます』 - レオニダスはクセルクセスに言いました。
『まもなく、私たちが天使の軍勢と共にここにいたことが明らかになるでしょう。
その証しとして、私たちの天使のうち一定数を、
しばらく定命の者たちのもとに残そうと思います。
そして彼らに、アルゴス人とパルシエ人に特有の運動競技を霊感として与えましょう』 - クセルクセスはこれに同意し、六十万の天使の志願兵が求められました。
彼らは受け入れられ、指揮官が任命され、
運動競技によって定命の者たちの健康、力、忍耐を育むように配置されました。 - こうして天界の天使たちは、
この民の間に、遠く近く運動競技を打ち立てました。
ジェホヴィは仰せになりました。
『このことによっても、
人は地上で行われるすべての事柄の背後に
“理想の中の理想” を見るでしょう。
そして人は、この事柄の原因を探り、
真の原因以外の何ものかによって自らを説得しようとするでしょう』 - ジェホヴィは仰せになりました。
『私はこれらの民に示します。
定命の者たちの間で起こる大事件の主要な原因は、
わが天界の天使たちから来るのです。 - 私はコスモンにおいて、
肉体の人間を自由にするためだけでなく、霊的な人間をも自由にするために来ました。
私は、彼らの憲法に基づいて神が設けられることに対して手を挙げました。
しかし、私のために人々に戦わせはしません。
過去は過ぎ去ったのです。
天使も定命の者も自由です!』」
【21章】
精霊人の軍勢の昇天
- エスは言いました。
「ジェホヴィの息子である神は地上とその天界の重労働から解放され、
後継者と主神たちが正式に戴冠しました。 - それから、精霊の天界から、女神長と上位男神女神が、
ジェホヴィの花嫁花婿の結婚の儀を取り計らいました。 - 神とその主神、そして高官たちは、
第三の復活のために準備されたあらゆる天界の階級の者たちを呼び寄せました。
総勢二十七億人の花嫁花婿がいました。 - この天使たちに加え、楽園には30億人以上の下級天使たちが
式典の見届けるために来ていました。 - こうして、式典は通常通り行われました。
花嫁花婿は十一機のアヴァランザへと案内されました。
また、コスモンを誕生させた精霊人の軍勢が乗り込みました。
そして、神とその主神たち、そして高官たちが続きました。 - その間、二十億のエセナウルとトランペット奏者たちが、
栄光に輝くジェホヴィの軍勢の前で歌い、演奏しました。 - その後、女神長が上昇の合図をすると、大勢の軍勢が声を揃えてこう言いました。
『上昇しなさい!
ジェホヴィのもとに!
全能なる御方のもとに、さらに近づかんために!』 - 火の船は上向きになり、回転し、上昇しました。
火の柱の上に停泊していた四十億人以上の天使を乗せたアヴァランザは、
神の玉座の上へと昇り、さらに高く回転し、
ジェホヴィの軍勢を乗せた船を上昇させました。 - そして、上昇する天使や下にいた天使たちは、
この圧倒的な光景に歓喜と高揚に包まれた栄光の中で拍手喝采しました。 - こうして現世で天使と人間のための、コスモン時代の誕生を見届けた
創造主を崇拝する何十億もの人々は上天へと昇っていったのでした」
原文:OAHSPE – The 1882 Edition (English Edition)

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