女神クペンタアミジ降臨から、対ジェホヴィ戦争開戦までの年表
『OAHSPE』第24書「対ジェホヴィ戦争の書」は、女神クペンタアミジが降臨された時期、すなわちスペタ弧の周期(紀元前3950年/B.K. 5600 〜 紀元前1550年/B.K. 3400)に勃発した大規模な戦争を描いております。この戦争は、偽神アヌハサジが「最高神デウス」を自称し、創造主の名を騙って地球にもたらした災厄の時代でもあります。
この戦争の勃発時期については、第1回目のダンハ(紀元前3750年/B.K. 5600)から第2回目のダンハ(紀元前3350年/B.K. 5200)までの約400年間の間であると考えられます。さらに、偽神アヌハサジが主神領マイトライアスの主上神に就任した年(紀元前3680年/B.K. 5530)を手がかりに、その時期をさらに絞り込むことが可能です(詳しくは「対ジェホヴィ戦争の開戦時期に対する考察」をご参照ください)。
この大戦の勃発により、それまで平和であった地上は再び戦乱の時代に突入し、多くの国家が興亡を繰り返すこととなりました。
以下に、この時系列を整理した表を掲載いたします。今回はその中でも、対ジェホヴィ戦争の開戦時期に関して、さらに具体的な絞り込みを試みていきます(赤字の箇所が該当部分です)。
B.C. | B.K. | 事績 |
---|---|---|
3950 | 5800 | 女神クペンタアミジの降臨と、スペタ弧の夜明け。 神アヌハサジ、主神領マイトライアスの主上神に仕える |
3850 | 5700 | 神アヌハサジ、マイトライアスの主上神の側近となる |
3750 | 5600 | 小ダンハ(1回目のダンハ) |
3680 | 5530 | 神アヌハサジ、マイトライアスの主上神になる。 |
3380 | 5240 | 神アヌハサジ、対ジェホヴィ戦争を引き起こす(推定。アヌハサジが主上神になってから300年後という想定) |
1550 | 3400 | 上天の神リカが地球救済のため降臨。ボン弧の夜明け。 |
エジプト第1王朝から第3王朝ジェセル王までの系譜についての考察
『OAHSPE』第24書「対ジェホヴィ戦争の書」の第48章には、エジプト王朝誕生にまつわる秘話が記されております。これによりますと、エジプトはもともと未開の土地でしたが、パーシー地方のハイクワド国において旱魃が続いたため、国王ルサグは新たな居住地を求めて移住を決意いたしました。その際、神エギュプト(Egupt)の導きによりエジプトの地を発見し、大勢の国民とともに移り住んだことが、エジプト建国の始まりとされています。
そして、この移住の出来事は、偽神デウスによる反逆からおよそ700年後に起きたとも記されています。
ここで、『OAHSPE』に登場するエジプト建国当時の王の系譜と、現代において判明している古代エジプト第1王朝の王の系譜とを、以下の表にて整理・比較します。
王朝 | 王位 | 王名 | 先代との関係性 | 備考 |
---|---|---|---|---|
第1 (B.C.3000~2890) | 初代 | ナルメル王 | ||
第1 | 2代 | アハ王 | ナルメル王の息子 | |
第1 | 3代 | ジェル王 | ジェル王の墓はオシリス神の墓とみなされる | |
第1 | 4代 | ジェト王 | マネトによれば、ピラミッドを建造 | |
第1 | 5代 | メルネイト王妃 | ジェト王の王妃 | |
第1 | 6代 | デン王 | メルネイト王妃の息子 | |
第1 | 7代 | アネジイブ王 | デン王の息子 | |
第1 | 8代 | セメルケト王 | ||
第1 | 9代 | カア王 | ||
第2 (B.C.2890~2686) | 初代 | ヘテプセケムイ王 | ||
第2 | 2代 | ラーネブ王 | ||
第2 | 3代 | ニネチェル王 | ||
第2 | 以後、短命の王が続く | |||
第3 (B.C.2686~2613) | 初代 | ジェセル王 | 現存する最古のピラミッドを造営 |
一方、OAHSPEが記述するエジプト王の系譜は下表になります。
王位 | 王名 | 先代との関係性 | 備考 |
---|---|---|---|
初代 | ハサックス | パーシーのハイクワド国のルサグ王の息子。 エジプトの代官。 | パーシーに従属 デユスの反乱から700年後にエジプトの代官となる |
2代 | バカル王 | ハサックスの息子。パーシーから独立する。 | パーシーから独立 |
3代 | ゴス王 | バカル王の息子 | |
4代 | ラベク女王 | ゴス王の娘。エジプト最初の女王。 | ハサックスからラベク女王まで70年間 (OAHSPE-24書-48章.7) この間、神オシリスたちに人間への影響力は無し。 |
5代 | フワン王 | ラベク女王の長男 | |
6代 | ナマン王 | フワン王の長男 | |
7代 | セヴ王 | ナマン王の長男 | |
8代 | アルマ女王 | セヴ王の娘 | |
9代 | ホサ王 | アルマ女王の長男 | |
10代 | ロウツァグ王 | ホサ王の長男 | 神オシリスの反乱。オシリスによる天地創造の物語の改変。 |
11代 | ヒラム王 | ロウツァグ王の息子 | |
12代 | タマス王 | ヒラム王の息子 | |
13代 | ハンナ女王 | タマス王の娘 | 神オシリスの意向により早世。 |
14代 | ホジャックス(トース)王 | ハンナ女王の息子 | オシリス神殿の建造者。 最初のピラミッドの建築 |
ここで、現存する最古のピラミッドである「ジェセル王の階段ピラミッド」についてご紹介します。『OAHSPE』によれば、このピラミッドはハンナ女王の御子ホジャックスによって建造されたものであり、その詳細は第48章の後半から第51章にかけて説明されております。
この最古のピラミッドに関して、創造主ジェホヴィは次のようにお告げになっています。
私の敵は神殿やピラミッドに彼らの功績を刻みました。彼らの心が私の所に昇ろうとしなかったので、彼らはあらゆるものの中で最も死した存在である『石』に堕ちてしまいました。
OAHSPE-25『リカの書』4章-2
彼らは地上の住人を腐敗と死へと堕落させました。
私を憎み、私を否定し、全能なる私を信じなかった者たちの証として、彼らの記念碑を残しておくように。
つまり、ピラミッドが現在まで残されているのは、創造主をはじめとする神々が意図的にその姿を留めておられるためであり、現在「最古のピラミッド」として知られるジェセル王のピラミッドは、『OAHSPE』に記されているホジャックス王(別名:トース王)が建造したピラミッドを指していると考えられます。

さらに、興味深い偶然と思われるのが、第1王朝のナルメル王から数えて10代目にあたる第2王朝初代のヘテプセケムイ王が、『OAHSPE』におけるロウツァグ王の時代に相当する点です。このロウツァグ王の時代に、偽神オシリスがデウスに対して反乱を起こしています。
すなわち、第1王朝から第2王朝への移行が歴史的に区切られている背景には、神デウスによる統治から神オシリスによる統治へと切り替わったという霊的な要因があった可能性があります。
ここまでの流れを、上2つの表を並べて見ていくことにします。
王朝 | 王位 | 王名 | 王名 OAHSPE | 先代との関係性 | 備考 OAHSPE |
---|---|---|---|---|---|
第1 (B.C.3000~2890) | 初代 | ナルメル王 | ハサックス | パーシーのハイクワド国のルサグ王の息子。 エジプトの代官。 | パーシーに従属 デユスの反乱から700年後にエジプトの代官となる |
第1 | 2代 | アハ王 | バカル王 | ハサックスの息子。パーシーから独立する。 | パーシーから独立 |
第1 | 3代 | ジェル王 | ゴス王 | バカル王の息子 | |
第1 | 4代 | ジェト王 | ラベク女王 | ゴス王の娘。エジプト最初の女王。 | ハサックスからラベク女王まで70年間 (OAHSPE-24書-48章.7) この間、神オシリスたちに人間への影響力は無し。 |
第1 | 5代 | メルネイト王妃 | フワン王 | ラベク女王の長男 | |
第1 | 6代 | デン王 | ナマン王 | フワン王の長男 | |
第1 | 7代 | アネジイブ王 | セヴ王 | ナマン王の長男 | |
第1 | 8代 | セメルケト王 | アルマ女王 | セヴ王の娘 | |
第1 | 9代 | カア王 | ホサ王 | アルマ女王の長男 | |
第2 (B.C.2890~2686) | 初代 | ヘテプセケムイ王 | ロウツァグ王 | ホサ王の長男 | 神オシリスの反乱。オシリスによる天地創造の物語の改変。 |
第2 | 2代 | ラーネブ王 | ヒラム王 | ロウツァグ王の息子 | |
第2 | 3代 | ニネチェル王 | タマス王 | ヒラム王の息子 | |
第2 | 以後、短命の王が続く | ハンナ女王 | タマス王の娘 | 神オシリスの意向により早世。 | |
第3 (B.C.2686~2613) | 初代 | ジェセル王 | ホジャックス(トース)王 | ハンナ女王の息子 | オシリス神殿の建造者。 最初のピラミッドの建築 |
第1王朝と第2王朝を区分したのは、古代マケドニアの神官マネトであるとされています。マネトは、エジプトの司祭たちが記した書物をもとに分析を行い、このように王朝を区分いたしましたが、偶然かもしれませんが、これは神デウスから神オシリスへの世代交代の時期と重なっております。
そのため、マネトが参考にしたエジプト司祭の著作の中には、この神々の交代を示唆する記述が存在していた可能性も考えられます。
対ジェホヴィ戦争の開戦時期と、古代エジプト第1王朝の創始者メネスとの関係性について
対ジェホヴィ戦争におきまして、偽神アヌハサジ(デウス)の指示のもと、エジプトを統治することになった神オシリスは、エジプトの地に暮らす創造主ジェホヴィの信仰者たちに対して掃討戦を開始いたしました。
これはエジプトに限らず、世界中の各国で起きた出来事であり、神々は自ら選んだ人間の王を支援し、統一国家を築かせて地上を支配させました。この時、地上の王位には世襲制が導入されたとも伝えられています。(『OAHSPE』第24書「対ジェホヴィ戦争の書」35章-18節)

古代エジプト第1王朝については詳しい内容はほとんど分かっておりませんが、古代マケドニアの神官マネトが遺した『エジプト史(断片)』の年表には、第1王朝の初代王メネスが「軍隊を率いて国境を越えた」との記述があります。
これを『OAHSPE』第24書「対ジェホヴィ戦争の書」48章の記述から補完いたしますと、メネス(ナルメル王、ハサックス)はパーシー(ペルシア)出身であったと考えられます。
また、この出来事は偽神デウスが反乱を起こしてから700年後にあたるとされています。(『OAHSPE』第24書「対ジェホヴィ戦争の書」48章-6節)
第1王朝の初代王(メネス、ナルメル、ハサックス)の即位年が紀元前3000年(B.C.3000 / B.K.4850)であるとすれば、そこから700年前が対ジェホヴィ戦争の開戦時期となり、西暦に換算すると紀元前3700年(B.C.3700 / B.K.5550)に相当します。
この時期は、アヌハサジが主神領マイトライアスの主上神に就任した年とほぼ重なっております。
以上のことから、アヌハサジは主神領マイトライアスの主上神に就任したほぼ同時期に、対ジェホヴィ戦争の開戦の火蓋を切ったことが推察されます。
偽神オシリスがデユスに対して反旗を翻した時期について
次に、偽神オシリスがデユスに対して反旗を翻した年について考察いたします。
『OAHSPE』によりますと、偽神オシリスが反旗を翻したのは、ロウツァグ王の時代であると記されております。
神託を通してロウツァグ王はエギュプトの図書館に天地創造の歴史、罪の起源、そしてヴェーダ語に代えてパーシー語で、アスに代えてアダムと呼ばれる最初の人間の創造の歴史を図書館に寄贈しました。
OAHSPE-24『対ジェホヴィ戦争の書』48章-11,12
この記録は、3,000年後エズラが選択し、誤ってそれを『イズゼライト』と呼ばれる信仰者の教義として取り入れたものと同じものでした。
信仰者の記録は保管されず、国の記録にも許されず、ただ信仰者たちの間でのみ保管されました。なぜなら彼らは当時から救世主や国家が定める神を認めない非合法集団だったからです。
ロウツァグ王が図書館に寄贈した歴史書には、偽神オシリスがデユスに反乱した後、デユスにならって創造主を人間として仕立て上げる物語をオシリス自身が創作したと記されています。
つまり、ロウツァグ王の時代に偽神オシリスはデユスに反旗を翻したことになります。

オシリスが反旗を翻したことで、エジプトでは第2王朝が始まりました。しかし、4世代後のハンナ女王の時代に、オシリスはその息子であるホジャックスが聡明であることに目を付け、ハンナ女王を早世させてホジャックスを若年で即位させました。
ホジャックス王(第3王朝初代ジェセル王)の治世の際、オシリスはホジャックス王にピラミッドの建設を命じ、ジェセル王や彼に仕える神官たちをオシリスの玉座がある天界アゴアデンに呼び寄せることで、オシリス信仰を根強いものにしました。
神官マネトはこのジェセル王を第3王朝の初代としていますが、オシリスの方針が変わったこの時期に王朝を区切ったのは偶然とは思えません。このことからも、マネトが参考にしたエジプトの司祭の著書には、そのような記述があったのではないかと推察します。
偽神アヌハサジ(デユス)が反旗を翻すまでの時系列(改訂)
神アヌハサジが主神領マイトライアスの主上神に就任した年(紀元前3680年)を、エジプト第1王朝の開闢(紀元前3000年頃)から700年遡った年(紀元前3700年)とすると、主上神に就任する前の時期となり、辻褄が合わなくなってしまいます。そこで、神アヌハサジによる創造主ジェホヴィへの反旗は、主神領マイトライアスの主上神に就任した直後であったと推定し、年表を見直しました。
もともとアヌハサジは創造主に対して不満を抱いており、長い年月をかけて反乱の準備を整えておりました。そして、準備が整うとためらうことなく反旗を翻したことが、この年表から読み取ることができます。
B.C. | B.K. | 事績 |
---|---|---|
3950 | 5800 | 女神クペンタアミジの降臨と、スペタ弧の夜明け。 神アヌハサジ、主神領マイトライアスの主上神に仕える |
3850 | 5700 | 神アヌハサジ、マイトライアスの主上神の側近となる |
3750 | 5600 | 小ダンハ(1回目のダンハ) |
3680 | 5530 | 神アヌハサジ、マイトライアスの主上神になる。 |
3680 | 5530 | 神アヌハサジ、対ジェホヴィ戦争を引き起こす(推定。アヌハサジが主上神になった直後に反旗を翻すという想定) |
3350 | 5200 | 小ダンハ(2回目のダンハ) 但し上天より訪れた神は闇の力に抗しきれず、精霊界のサヴァクハベンへと逃れる。 |
3000 | 4850 | パーシーのソウルツ王国のルサグ王、エジプトへの移民政策を実施。 息子のハサックスをエジプトの代官として派遣。 エジプト第1王朝の開闢 |
2890 | 4740 | エジプト第2王朝の開闢(初代:ヘテプセケムイ王、OAHSPE:ロウツァグ王) この頃、オシリスがデユスに反旗を翻す。 オシリスによる天地創造の物語の捏造 |
2850 | 4700 | 小ダンハ(3回目のダンハ) 2回目と同様に、上天から降臨した神はサヴァクハベンへと逃れる。 |
2686 | 4536 | エジプト第3王朝の開闢(初代:ジェセル王、OAHSPE:ホジャックス(トースマ)王) |
2550 | 4400 | 小ダンハ(4回目のダンハ) 2回目と同様に、上天から降臨した神はサヴァクハベンへと逃れる。 |
2150 | 4000 | 小ダンハ(5回目のダンハ) 2回目と同様に、上天から降臨した神はサヴァクハベンへと逃れる。 |
1550 | 3400 | 上天の神リカが地球救済のため降臨。ボン弧の夜明け。 |
参考文献, 使用画像
図書 | 著者 | 出版社 |
---|---|---|
古代エジプト全史 | 河合 望 | 株式会社雄山閣 |
”BEROSSOS AND MANETHO” Introduced and Translated Mesopotamia and Egypt | Gerald P. Verbrugghe John M. Wickersham | The University of Michigan Press |
OAHSPE ”A New Bible in the Worlds of Jehofih and His angel embassadors.” | John B. Newbrough | OAHSPE PUBLISHING ASSOCIATION |
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